抜糸しますた。
モーレツに痛かったdeath!
なにぶん初めてのことでしたので「抜糸にあたっては皮膚の表面麻酔ぐらいはするのだろう」と思っておりましたが、そんなことはありません。
ドンとこい!
直球勝負です
うすうす感じてはいましたが、他に見かける患者さんは皆ご年配ばかり。初日は気付かなかったのですが対応にあたる職員が物珍しそうな視線を向けることといい、始めからどこか場違いな雰囲気さえあり、先生もどうかすると興奮気味にお見受けできたので→あるいは先生、縫合処置なんて久しぶりなんじゃなかろうか?といぶかりさえしたのです。
その疑いはまんざらハズレでもないのでしょう。縫合の糸を切るためのハサミは外科用ではなく、お道具箱に入っていそうな取っ手がプラスチックのハサミ。ええ、我が家では同じもハサミで宛名書きのとこを細かく切ったりしています。さらにこのハサミ、
格段にキレが悪いハサミ
という形容も該当いたしまして、ええ、麻酔ナシ、大変敏感な指先なのですがここに渡った糸が切れないらしく、ひっぱったりこねったり。せっかっくつながったと肉が安堵しているところを、わざわざ切り裂くような痛みが走ります。
「あれ?ああ、やっぱ向こうのハサミのほうがいいね。」
痛みで目の前がくらっくら!
してきました。「やっぱり」というなら始めから念を入れてくれ!先生、かなり痛いです。少し休ませてくれませんか?
「いやぁ、ウデは悪くないよ〜?ウデは。」
わお!お話がかみあってない。ええ、親切でウデのよろしい外科先生ともちろん信じていますとも!単に100円ショップのハサミが悪いか、
ンげあぁぁあぁーーー!!!!
さんざ糸をひっぱって痛みでしびれたところに、さらに針の数ぶん糸を引いて
一気に引き抜きます。
……しゅぉおーー!!!!(耐え忍ぶ声)‥‥‥!!!
これがもう少し感覚の鈍いところならまだ違うんじゃないかと思うのですが、なにぶん指先の痛みはどうかすると特別な気もいたします。抜糸したあとも20分以上
腰掛ける気になれないていどには痛みました。切ったあとの痛みはそれなりに段取りを見ているから徐々に痛みだしてもまだ納得がいくところがあって辛抱きくんですけれど、こんどは健常な状態から一気にレッドゾーンに飛ぶため気持ちが追いついてこないんでしょうか?いや、はじめからこんな覚悟なんかできるわけもないヨ!
しかし激しい苦痛の末、これでやっとこ放免。患部を水に濡らしてもいいよ、とのこと。
また来てね
とさりげないセールストークもアリ。遠慮したいですよ、可能な限りは。
一週間ぶりに顔をみる指先は固まってガマグチみたいになってます。固くてあまり感覚がありません。ステッチあとが血と固まって残っているのでブラックジャックみたいになってます。
そして私は歯医者を予約しておりました。むろん
ケガする前でしたんで午前は抜糸、午後は歯医者。歯医者では固定部を外すための
ドライバーが出てきました。はっはっ歯!
相方には砥石を捨てられました。これってひどい仕打ちだよ!恩恵に預かっておきながら!?
さて。縫合って未体験だ、という方のために縫合処置の傷口分画像を公開。ご覧になりたいかたはどうぞ。抜糸直前のためさほど気味悪くはない…とは思いますが…当人が見慣れてマヒからの温度差はあるのでやはり他人の傷を眺めるが良い気分のしないものです。
ショッキング注意(一部変色した血も写っています)なので、興味のある方だけご自身の責任のうえご覧下さい。
まさか先生、この糸も医療用じゃない、なんてことはないだろうね。
さて、ウデは悪く無い、と先生がのたまうのはどうやら本当らしくて、傷口が乾いてくるとちゃんと元のラインになるよう縫合したらしいことがわかりました。やるじゃねーか!
……いや、本当に緊急時にしかお邪魔しないとは思いますし、祈りますけれども。