私が中学の頃だったと思うんですが。
私の母は既に愁嘆場の末新しいオトコと同居(ちなみに父の再婚相手の元ダンナ)。しかし実父は家事などナニもやらん、という人間なので母は私をその新居に呼び晩飯だけ食わせてくれていた時期があるんです。冒頭のつかみにしては背景が重い気もするが。
当然全く見知らぬ人間が自分の一番近い場所に来る訳ですから、たった数時間とはいえ何もかも全く見覚えが無い人との暮らしです。恥ずかしながら思春期の私は何かにつけ抗っていたような覚えがありますが・・。
ある秋の晩、私がいそいそと晩メシだけ食らいに参りますと、そこいらじゅうが
ウ×コくさい
野良猫が?と思って母と「推定新しい父」の部屋に入ると何と言うことでしょう。
ウ×コのニオイの元は我が家ではありませんか!
「推定新しい父」は現在母と再婚して義父みたいなもんになってますが、この義父が
ギンナン(銀杏の実)(イチョウ、とも読むが)が大好物らしい。が、買うと高いから少し離れた町まで車で行って2人で拾って来たらしいのです。私はこの時に初めてあの「ギンナン」と呼ばれているモノがどのように成熟するのかを知りました。
<参考>
・
ギンナン(銀杏=いちょうの実)
とにかく猛烈に
ウン×のニオイがするように感じましたしついぞその1年前まで家長だった私の実父はギンナンなんて食べなかったし、外食の茶碗蒸しに入っていると毛嫌いしていたほどの親「実親」派。こんなモン拾ってまで食うなや!→”初めて”が複数重なると今の不満や不安についぞ反映されるものです。当時の私は幼かった。
まあ、あれだ。今ですか?
普通に
茶碗蒸しには銀杏(の実)ほしいな
って言う輩になってるのでこの2人の和解には加齢が追い風になってます。見ろ!この瑠璃色の実を!
さて私、最近
まな板替えました
銀杏に。
×ンコのニホヒがするような気がして、あるいは
相方も言いづらいかもしれない。なぁ、あのニオイするよな?と私から切り出すと
相方:ギンナンのニオイだね。
おめえ!ギンナンのニオイ嗅いだこともねぇだろう!
(沖縄にはありません)知ったかぶりしやがってぃ!
香りのモノって結構好みが別れるところでして、今回まな板は【あまんぞ先生】で購入しましたが、ヒバのまな板なども香りが賛否両論。私はヒバは良い香りだと感じるのですが・・。どうも銀杏のまな板にまだ慣れない自分がおります。
そんなにぷんぷん香っているわけではないんですが・・・慣れる日を待ちます。
時折の客人に匂わなければいいんだけれど。
しかし木製のまな板は正解でした。
食材も、包丁の刃もしっかり噛んでくれる。あくまで私感ですが、中華と和食をやる人は木製だよな、という印象を受けるほどカルチャーショック(刀工がまま調理に反映されるので)でした。特に私は包丁を薄刃に研ぐ傾向が有り、きっちり噛んでくれると目測をつけやすい。調理準備時の負担がかなり違う。洗ったあとはほぼ布で拭いて済みます。調理場の全体の流れから言えば木製のほうが管理がラクです。
まな板って重要なツールなのだと実感します。
まな板の寿命は私が思っているよりも短かったので今後木製のものを色々試してみようかと思う程度には満足。だが
ンコっぽいニホヒが薄らいでくれたらなお善し、だなぁ。