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【中年童貞〜少子化時代の恋愛格差〜】を読みました。
【中年童貞〜少子化時代の恋愛格差〜】を読みました。
うう、スゴイ。あんまり「スゴイ」という言葉で安直に片付けないように気をつけてはいるんですが、色んな意味で・・しぶい気持ちになります008.gif。作者の渡部伸氏は現在はわかりませんが(書籍は2007年刊行)自らがカムアウトしつつ先頭に立って全国童貞連合(全童連)の会長として童貞たちの交流、真の卒業を応援しています。一時期メディアに露出が多かったので、ご存知の方も少なく無いはずです。私もテレビ番組で草野球に熱中する彼を見たことを思いだしました。あの人だったのかー・・009.gif

本じたいはサブタイトルで少子化・・とかうたってるんですが、これはとってつけのオマケみたいなもん(たぶん。と、いうのはどこからが冗談めかしていいのか、良くわからないというガラスのハートがかいまみえるからなのですが。)。問題は作者のように適齢期を過ぎても童貞のまま加齢、結果恋愛弱者となっているという生々しいお話です。「恋愛経験から遠ざかると(相手への)要求水準が異様に高くなる」というのは的を射た意見だと思う。私も仮に相方と別れたあとどうするんだろう、と考えた時昔よりも要求水準が高いだろうことは何となく見えるし、ある一定の割合で超モテと非モテが出るというのも納得がいく。しかし全体には耳年増が過ぎるような気もするなぁ。自己肯定の道筋を探したくなるのは人間ではあるんだけドモ。決めた勇気は決めたケジメがつくまでふるうものだと私は思っているんだけれドモ。

最終的にしぶい気持ちになるのですが、途中の「全国童貞連合(全童連)」の話は(悪いけど)結構おかしくて、人が集まって来たら(する前から)恋愛に対する考え方でいろいろ派閥が出来てしまったらしい003.gif

ここでちょっとしたお話を差し込みたいと思います。
私の友人女性の勤め先に「ちょっと有名な男性」がいて、正直いって見た目パッとしません。
この人は一軒家を建てました。一軒家には奥様の部屋を作りました。奥様の部屋には自分で選んだピンクのカーテンをつけました。

あとは嫁を探すだけです!049.gif


※実話です。
で、この人、社員名簿をさらって迷惑を顧みず片っ端から女性に電話かけてるんですね(しかもかなりしつこいらしい)。だから「ちょっと有名な男性」なんです。

はっはっは。「スゴイ」っすね015.gif
誰もなびいたことないらしいです。(私は当然の結果に思うのですが)
会長さんが自らを人身御供卯に最初で最後の恋(失恋)を最終章で語ってくれていますが、ちょっとこの話に近いとこあります。それから私の周囲に長い事恋人がいない人が複数いるんですが、そのうちの1人にも似ています。

「全国童貞連合(全童連)」には確かに派閥や層により意見に違いがあり、彼らが真剣に悩む様子が理解できる反面、恋はほぼ本能であるためそれが無かったうえで→猛烈に理屈を並べられるとですね、なかには「いち人間」として若干の嫌悪感を感じるものもあるというのが正直なところ。同性愛に嫌悪を示す人もたぶんそうなんでしょう。違和感を感じるのは、「恋をしてないから」ではないんです。ただ、「恋したらたとえ迎合しなくとも、もう少し相手を見るよね」という気持ちはある。おそらくこれもまた本能と同じぐらいの確率で起きるだろう小さな挫折という事象を、理屈をこね回してみても傷つかないわけじゃない。大抵の人間ってそのうえで生きているからです。しかし勇気出して挫折しろ、と言ったところで私をふくめ、人は喜んで飛び込みはしないもの。臆病になっているうちに過程が目的になってしまう心理も理解できないわけではない・・・。

「全国童貞連合(全童連)」の”卒業”者には突如高飛車になってしまう者も少なく無いとか。彼らの水面下にあるコンプレックスも合点はいくので成功体験に酔って言う者もあるでしょう。が、あるいは大した勇気ではないと感じたからそう言う人もいるのかも。

自分に無いものを持っている人を悪く言うのは人の性だけど、確かに「何にも考えてないようなタイプは性体験も速い」のは何も考えないことが=勇気というタイミングもあるわなぁ、と思います。

・・しかしなぁ、今後の自分を想像するとこういうふうになりそうだなぁ・・・
by jaguarmen_99 | 2010-09-13 19:05 | 日々どーでも
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