いま2つ気になっている日本語があります。
まず1つ目。
がんばれ
これは以前も触れたことがあるんですが、個人的に苦手な言葉なのです。「がんばる」という言葉じたい少なくとも漱石の時代まではネガティヴな捉え方をされていたようすなのですが(つまりけっこー最近)私個人としてはその本来のネガティヴな性質じゃなくて「がんばる・れ」が使われるシチュエーションってだいたい安直で無責任な場合が多いじゃないですか、ほぼ相槌のような
それで元々好きじゃないため相手と話題によっては使わないよう注意してたりするんですけど、今回、重い状況に対してやたらとあちこちでライト感覚な「がんばれ」を目にしたので大変驚いております。つらい状況の方にがんばれ、とたきつけておいて自分の利権を懸命に主張しているのを見たりすると、とりあえず求められるらしい「がんばれ」とはガイドラインが高く、手を貸す気は無いのか、はたまた手を貸した自分を忘れるなと言いたいのか、私の想像通り含まれる愛をはかりかねる印象なのですが、斜め読みし過ぎでしょうか。きっとこんなことを言うと「難しいこと考えてるんだね。まぁ、頑張って。」って肩叩かれちゃうんですが。
2つ目。
おめでとう
妻が夫に「あのね、病院に行ったらね、赤ちゃんができたみたい。」
夫「ええっ!
おめでとう!」
コレおかしくね?!おかしくないすか?コレ!!(爆)
だって、だってですよ?!子供ができたことには少なくとも夫も加担してるわけですし、身におぼえがあるわけでしょう?!夫婦なのになんでこんな
他人行儀
なの?!さらに言えば(望んでいたならば)おめでとうと言われるのは夫と妻の2人ですよね?
おめでとう、と誰かに言うシチュエーションって
その相手にとって特別な嬉しい状況が起きているからだと思うんですが、同じ状況におかれている場合、たとえば卒業式とかでお互い「卒業おめでとう!」とか言わないぢゃん!?いや、むしろ夫がコレいったら俺は関係無いけど十月十日ガンバッテね、みたいなニュアンス匂わせそうで怖くね?!(爆)嫁さんは城の殿様にでも嫁いでんのだろうかと好意的に考えたりもするんですが、やはり合点がいきません。
この2つって言葉じゃなくて音が本質なのかな、もしや。
スッポンポン、ひたひた程度とか、そういう音感の勢いで伝えるところに来ているのかもしれないぞ?