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捨てたトモダチのこと2
今までに二度、精神的に病んだと思う。一つは6年前。交通事故に遭った後会社はクビになるわ義弟は飛び降りるわ、あれほど死が近くて怖かった時期はないと自負している。そして一つは専門学校に通っていた頃。どうもガンバリ過ぎて先に気持ちが壊れた。これは学校には戻れなかった。

トモダチは専門学校で知り合ったために、この事を知っていた。手紙をよこしてカミングアウトしたのはそのせいなのだ。きっと理解が有るだろう、とふんだのだろう。そして当人から指示が有ったか否か。が、他言してはならないのだという了解が有り、またそうする事が安直な無理解からトモダチが傷つけられずに済むハズだろうと思った。精神的な病気への理解が世の中に浸透しているかと言ったら、今ですらそれは無いハズだ。

基本的にこの病気がトモダチの日常生活を大きく振り回していたが、特に辛抱がならない時が有ってそれは誰かと話すと気が紛れるのだと言う。自分にできる事をしてやりたいという友情に殉じたい願いから安っぽい行動ではあるが、そういう時は自分や共通の友人Aに電話をよこせとトモダチに伝えた。当初は遠慮がちであったが、しばらくすると安心したのか時とともに電話が鳴る頻度が増える。電話の内容とはどうでも良い話ばかりだ。特にトモダチの将来やりたい事などを延々2時間黙って聞くのだ。深夜の2時前なども当たり前。文句を言った事など無い。
だが、じきに妙な事になってきた。2時間の話の間に、それは納得行かないと感じた事に少し反論をした。

するとそれが気に入らなかったらしく


共通の友人Aにすぐさま電話をかけて、きゃつはおもしろくない、とこぼしたらしいのだ。トモダチは自分とAが親友であることを知っていたとは思うのだが、これにはAも自分も良い気分はしなかった。しかしAも自分もトモダチは病気なのだから、中傷は本意ではないだろうと解釈することにしていた。その事もあり自分は電話で聞く一方に甘んじた。あまり意見をしなくもなった。トモダチにストレスを与えたく無いと考えたからだ。

今思えばここで気づければ良かった。確かに自分も精神的な病に理解がまるで無いワケではない。それゆえに結果として無責任かつ差別的な人々と同じ事をしてはならないという思いこんでいたのだ。マイノリティを見るごく一般の人々の目が、決して優しくは無い事を知っている。だが・・・これが良くなかった。
じわじわと、トモダチは強い依存を示すようになってくる。

-----------------続く〜。ドロドロへ急降下。----------------------
by jaguarmen_99 | 2005-01-29 21:09 | 日々どーでも
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