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先生、また遊べますか?
空手を始めて、けれど実は自分の習っている大先生とやらが自分にとって合わない人間だと気づくにはそう時間はかからなかった。

すんばらしく私的日記に近い本日。

黒い帯を貰うことだけ(段をもらうということ)を目標に精進もしたつもりだし組織のために働いたつもりでもいた。だがそれが挫けても良いや、と諦めがついた頃に偶然Hさんに会った。

Hさんは女性だ。他の支部にも、そして流行のフルコン系の流派にはもっといるのかもしれない。とても貴重な人材だった。何故なら「大」先生とやらは落ちぶれた流派の宗家であり、少ない門下生のなかのメスを狙ってはセクシャルハラスメントとDVを繰り返すという、何故一般社会にいられるって家族がナニも言わないぐらい「捨て」(=放置)られているからだ(一応言っておくと先代は偉人として歴史に名が残っている人)。門下生が他にいない事もあり辞めたいと思う自分はHさんの寵愛を受け思いとどまった。

寵愛といっても激しく稽古をすることである。Hさんと一緒に稽古をすることでそれまで自分を誇示する武道しか知らない人達から教えを受けていたが環境が一変した。温厚で哲学的な諸氏がHさんを含めての自分を支えてくれ(※繰り返し:門下生が他にいないから)武道の世界が一気に広がった。

真面目に取り組む事、マンツーマンの教えを乞うことで自身もめきめきと上達した。
どんどん楽しくなって稽古を休まずにそしてひるまず教えを乞うものだから、お師匠がたくさん増えた。皆先を争うように自分にたくさんの事を教えてくださった。通常5,6段の方々と対等に稽古をすることはあり得ない。夢のような時間が過ぎた。
まあ、門下生が他にいないからなんですが。ちょっとキレイに書いてみた(笑)。

どんなイザコザが合っても、かいた汗はウソをつかないのだというそんな信頼関係が本当にあることを知った。国籍が違う者もたまに混じったが、結論は同じだった。一緒にいることで得る信頼感。純粋に前を向いている者同士のシンパシー。皆で笑って、ふくれて、それでもお互いの空手をぶつけあった。2リットルのペットボトルを皆で分け合い、あれやこれやと空手談義をする。だからこそあれほど爽やかで充実した時間が誰にもあるとは思えないのだ。

だが、古い武道を誇示する輩は門下生を盲従させる事しか考えていない。
キティな大先生は我々が仲間意識を持つ事を許せなかった。自身が絶対君主でいたかったためだ。Hさんは女性であること、そして歯に衣着せぬ性格から次第にキティ=組織から弾かれていった。自身は中途で住まいを変わった事からHさんを始めとするお師匠達との蜜月を先に卒業してしまった。ガタガタしたのはその後からの事らしい。

Hさんは流派を去る。あのころ貧乏人め、と笑いながら稽古のたびに自分の目をかすめ昼飯をおごってくださったてHさんは一昨日も変わらぬままだった。

「ちょっと会いましょうよー。」

蜜月は短すぎて。皆、覇権争いやわら組織の習わしやら私的なことやらで。
巻き込まれてバラバラになった。もうあの時間は戻らないのだ。
Hさんから誘ってくるのなら何か合ったのだろう、ピンときた。

Hさん、ひとまずはお疲れさまでした。流儀のうえでは師弟関係は無くなりましたが、Hさんは永遠に自分の初めての師匠です。

「おめでとう。これからはライバルってとこも有るわね。」


先生、また遊べますか?_b0046213_21575849.jpg自分ももうあの場所には戻らないと思います。黒帯を取りたいといって寵愛を受けたというのに。ただ、言わなかったけどこの帯、やってない今でもビニールかけて大事にしてます。あほだとか賢いとか、男だとか女だとか。そんなの全然関係の無い場所にいられた時間を一生の宝として心にしまっておきたい。この帯はそんなパスポートなのかも知れないっす。(・へ;)
ひとまずは、ですが。
本当に有り難うございました。新しい場所で再び精進なさって頂きたいと思っています。
またライバルだと笑ってやれる日が来れば良いですね。
もう一度やりたくなりました。この思い出を語るたびに改めて思います。

男だとか女だとかあほだとか賢いとか健常だとか障害だとか低いとか高いとか



もうそんな事で他人を巻き添えにするのはヤメロ!!!!
……そう言いたい。
そこには間違いなく保身が有るんじゃないかと思う。
身を守りたければ武道をしろ。
立場を守りたければ

武道をやめて金を稼げ!!!!!


by jaguarmen_99 | 2005-03-17 22:22 | それは一言文句を言いたい
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