【忘却のサチコ】を読みました。
あぁ、この作家さん、昔ヤンサンで the 山田家とか描いてた人なのかぁ。画風がかなり変わってるけど、私はこういう変化はとても好きで、昔見た作家さんが今も頑張っている!というのを見つけると、素直に嬉しい。(私は築地魚河岸三代目を読んでいる時に昔コロコロコミックで「
がんばれドンベ」と描いた人だと気づいて驚いたし嬉しかった)
サチコと言う名は幸せになるようにと願って、そうつけたのです。
サチコは文芸雑誌編集部というそれこそ自由が跋扈そうな職場にお勤めの超のつくカタブツ。とにもかくにも誠実で真っ直ぐです。すべてにおいてブレない、むろん恋愛にも同じ態度なので、恋人にも甘いエコひいきなどしません。旅先で出会った修吾と祝言をあげることに…なったのだが。
結婚式で新郎:修吾さん逃走!さっきまで居たのに!なぜだ!それは誰にも分からない!(あまりのことに修吾の母親も卒倒)全然幸せじゃないサチコ。だが、ありのままの現実にただ淡々と向き合うカタブツなサチコ。やるべきことをやるだけ。ダメージなどない…とは思っていたのだが。
理屈では分かっているけれど思いの外新郎に逃げられたダメージは深かった!初めて自分の感情をあらわにしたサチコはふらふらと入った食堂でサバ味噌定食を注文。
うん、サバが何だかでかいんだけど、パース寄り過ぎな感じもあるんだけど、マンガって心象なんだよ!ついでに汁物をあんな遠いとこに置く店側の考えも良く分かんないけど!いいんだよマンガなんだから。しかし1人メシで久しぶりに生きた食事をしたサチコはサバみその旨さにしばし修吾のことを忘却。そうだ、旨いもの食ってれば次第に修吾さんを忘れて行くのではないだろうか?
修吾を忘却できる日までココロの仏壇を作り、忘却道を歩みだしたサチコ!真っ直ぐ過ぎて普通ならかばってくれそうな実母も「修吾さん死んでないでしょ!?」と青ざめるほど。
記事後編は
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