さあ、夏休みの怪談=ほんとうにあったコワイ話=
第1話につづくこんどのおはなしは???
第2話 こころはいつもころころコミック
はじまりはじまりぃ〜♪
ナチュラリストは言う。麻はね、自然のものだから依存性無いのよ。でもね、ああいうのは違う。
ケミカルはヤバイよ。
タバコも酒も石油もトリカブトもケシもみーんな自然のモノなのよ(;Д; )
つまりナチュラリストは麻とか
サボテンとか
キノコとかちょっと亜流で
マリオダイスキきのことか以外は化学合成されている=カラダニワルイ!という
常人には理解しがたい聖典良識により
ケミカルはイカンともしがたい事であると将来を憂いているのである。(ここも笑うとこだと思う)
が、案外これもあなどれぬ。確かに麻を好む方のなかに併用を好む方もいらっしゃるのは事実なのだが、効き方がまるで正反対と言っても過言ではなく結果として依存しやすい傾向も強いように思う。
私の知人は覚醒剤・コカイン・ヘロインを好んでいた。どれも効きは違うが先ず言えるのは
ケミカルはかなり鮮明な変化を楽しめるだろうということだと思う。私は元々タバコ呑み(禁煙7年嫌煙3年)ですが、アサイチで呑むタバコは脳の血管がきゅっと萎縮するような感覚をおぼえた記憶がある。それに加えて目の奥がぱきぱきと開くような、それぞれの器官が最大限警戒に徹したような心地よい緊張感が有るらしい。
1センチ四方ぐらいのパケットと呼ばれる袋に半透明の結晶のようなものと粉末が入っている。
「純度は高いよ。高かったから。」
覚醒剤は氷砂糖を砕いたようなみばえ。コカインはまっさらに白くて、細かい。ヘロインは結晶が割と均一で、少しだけ黄色みを帯びて見える。
彼はせっせとアルミホイルを用意している。
「ポンプ(注射器)はね、依存が高くなるから。」
ああ、あのドラマで観る「クスリ・・・おくすりちょうだぁい!」というジャンキーシーンの注射器は依存が高くなるので宜しくない、との
ジャン様からの健康上のお達しです。血管に直接入れたらヤバイんだよ、ということですが
いつか人生の指標となるかもしれません。
シワがあると「流れが良くない」ということでアルミホイルをティッシュ数枚まとめた柔らかいモノできれいにシワなくのばし、適宜にくぼみのある一本のレールを作り、そこにひとかけらの結晶をのせます。手慣れた職人芸をかいま見たように思う。
「ライター貸して。」
「流れが」という意味がここでわかる。少し短めに切ったストローを口にくわえると、ホイルの10センチほど下からあぶって結晶を溶かす。これをシーソーのように溶けかけた結晶を下へと交互に持ち替えて滑らせながら出てくる煙をストローで吸う。見る間に瞳孔が不自然に開く。見た目の特徴として瞳孔が開く事と、効果が切れかけたころに奥歯をぐっと噛む仕草が多くなる。舌が白くなり経口の人はやはり独特の口臭がある。
良く言われるような多幸感は有るのかと言われると無いように思う。「自分が世界でいちばんになったような」とかよくそんな使い古しの表現は有るのだが当てはまらない。個体差があるってことだろう。
そして「キメ」たらどうするのか?というと延々とゲームを楽しんでいる。本当につまらないゲーム(クソゲー)を延々、一晩中大変な集中力で楽しんでいる。疲れないのだという。
「効きが悪くなるからね。」
ポリシーだそうデス。入浴と睡眠は最低3時間とると強弁する。入浴は汗をかくため。発汗することでなるべく血管中の成分を外に出さないと、どんどん効きが悪くなるのだそうだ。効きが強烈なだけに、慣らされてしまうとエンゲル係数(?)が高くなるから、とのこと。また、毛穴に不純な成分が詰まるらしく、吹き出物が増えやすく、見る人が見れば分かるのだという。
「万一に備えて。」
麻取班(麻薬捜査取締班)はそうした微細な変化も見逃さないと言うのだが。そこまで怯えるなら
やらなきゃいいじゃんと考えるのはまだまだ一般。これはそれができない人々のお話。
睡眠を少しでも取るのは本当はとらなくても当人的には構わないのだが、やはり疲労感など特徴的なたたずまいを気取られないためだという。
麻の愛好者は食べ物が美味しく感じられるため大食をして太りやすい傾向が強いのだが、ケミカル系愛好者は逆に痩せていく傾向が強い。あまり食べない&寝ないで済んでしまう、という効果のせいだろう。
「万一に備えてね。」(2度目)
了解。(゚∀。)
で、こっからが見てる方にもオカシイ。
麻系ナチュラリストはどちらかというと大言壮語に落ち着く傾向が強いんですけどケミカル系は逆に緊張感が楽しいのか被害妄想的な挙動が多く、前述の方と横須賀あたりに繰り出した日に、彼が突然こう切り出したのだ。
「あっちの席を見てくれ。」
ああ、あの2人組のサラリーマンですね。( ゚Д゚)
「あれは麻取(麻薬捜査取締班)だと思う。」
・・・・まとり???Σ(●∀●;)
「麻取はああいう普通の人のフリしたヤツが多いんだ。
さっきからこっちをみている。出よう!!!」
・・・・!!!!Σ(●∀●;)
あのー、仮にこのサラリーマン2人はこの店の常連で、我々という
ヨソモノのニオイを感じ取ったのでただ興味本位でガンつけているだけ、ということは無いのでしょうか?
「万一に備えて。」(3度目)
・・・ああ、そうでしたね(ノД`)。
横須賀を無事(?)脱出すると今度はこんなことを。
「友達の家の裏のビルでね、最上階のヤツが夜な夜なUFOを呼んでるらしい」
・・・ああ、友達ってあの
お仲間の方のことですよね。(・A ・)
確か彼女が自分の事見分けがつかないぐらいのシャブ漬けになっちゃった、っていう・・・・
「あいつはやりすぎなんだよ。無軌道にヤるからちょっとおかしくなってんだ。
それであいつが言うにはね、この男はパラボラアンテナをたてて宇宙人と交信している。不自然に夜起きているんだ。たぶんヤツは宇宙人で地球に不利な状況をアンテナで伝えている証拠をつかんだら乗り込んでやる。」
頼もしいですね。・・・・・・・・・あのう、無軌道の話とかあなたがクスリのせいで殆ど起きて過ごしている事はさておき、私も地球のためにお尋ねします。この方はちょっと先端の衛星放送を夜な夜な楽しんでいる、ということにはならないのでしょうか????Σ(●∀●;)
「アンテナの種類が違うもの。」
・・・・・詳しいんですか?(アンテナに)_| ̄|○ (確かに当時は個人所有のパラボラアンテナは見かけないモノでしたが、都心のど真ん中でしたので考えようは有ったかと思われ。)
「ああ、だってアメリカで宇宙と交信してるのと同じカタチじゃん。」
きゃあああああ!!!(;Д; )
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心のスキマは他人からは計り知れないものだと思う。誰にだって有るモノだと思う。
犯罪が起きると、
どうも世の中には薬物依存者と精神病患者をまとめて「コワイ」とする人々がいるそうなのだが、少なくとも後者の犯罪率は実は薬物依存者のそれと比べモノにならないほど低い。
積極的に関わる必要はないが、もしもあなたの周囲に更正を希望する薬物依存者がいるのなら、しかるべき施設・団体に一緒に行って相談しよう。同じ依存でもナチュラリストは理想という理念に依存して満たされてしまうのですが、ケミカル系はまさにクスリに依存します。そして周囲の近しい人々にそれを与えるようになります。
<うっかり誘われたひとたちへ>
やりたくなければNO!とハッキリ言いましょう。それで壊れるような友情や関係なら、今後のあなたには必要がない人々です。あなたはどんな友達が欲しいのか、もう一度考えてまずあなたがそうなるよう努力しましょう。例え少なくとも、暫くすればそういう友達に囲まれている事に気づく筈です。
あなたが断っても、あなたの部屋へ遊びに来てやろうとする人がいるかもしれません。法律などを並べ立てずに自分が嫌だからやるな!出ていけ、とすっぱり感情論で断りましょう。
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いやあ、コワイお話でしたね。フツーで済まない人間の世界。
今日電車であなたの隣に座る人は、実はこんな人なのかもしれませんよ。
ちみちみ魍魎、生きてるヤツが一番コワイって事ですね。