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おこさまがあらわれた。
夜、相方と二人でテレビを観ながら私は日本酒のヒヤでやっつけておりますと、22時を過ぎた我が家に玄関のベルが鳴って突然の来客です。
ドアをあけると

子供が泣きながら立っています


助けてくれというのです。
・・・・ええと、ですね妄想小説ではありまへん実話です。
オートロックを介さずベルを鳴らされたので大変警戒しましたが、あっ!おまえ!3階の部屋の男の子じゃないか。どうしたの?こんな時間に。

「お母さん・・・ひっく・・・ねぇねぇが(お姉さんが)・・ひぐっ!」

何を訊いても泣いてばかりいる子猫ちゃん(←最高!)は要領を得ません。相手にせずに帰すという考えもあるでしょうが、

例文:お母さん・・・が朝から動かないの

とか言われたら大変。あれやこれやと相方と2人ようやくなだめすかしてわかったのは、母も姉もいなくて、1人で寝ていたら怖くなって部屋を飛び出したようなのです。オトナとしてはひと安心。


なぜ彼がウチを訪ねたのかというと、実は以前マンションのオートロックの前で母が約束の時間に帰って来ない、と泣いていたところを助けたことがあるんです。

でも階下の駐車場で野球してる彼を叱りつけたこともある(笑)。このときは相当反抗的な態度でしたので、叱った私を嫌っているだろうと思っていたのですがそうでもなかったらしい(笑)。コドモってわからんな。ちなみに幼い私は私は筋金入りのコドモ嫌い。

暫くすると彼も少しずつ話すようになりました。そして父親がどうやらいないこと、母親は深夜に帰ると行って出たこと、姉はたまたまどこかにキャンプで不在らしいこと。安心したのか眠い、と言い出すので彼の部屋まで連れていって寝かしつけて自室に戻る。今日のことはナイショな、と約束をしたが他人が入った形跡はバレバレと思われ(ノД`)。以前住まっていた部屋の隣室がモンスターペアレント予備軍だった経験があり、これがバレて余計なことをするなと乗り込まれたらどうしようと私たち2人は戦々恐々。秘密にしたいのはむしろオトナの都合だったりする(笑)。しかしここまで何も言われてないので大丈夫と祈りたい

少々驚いたのは、彼はもっと幼いと思っていたら5年生だという。はたから見れば辛抱もききそうなことだが、この世の終わりと泣いてしまう不安定さは年齢に不相応な印象も受けるなぁ。でも私にも同じような体験があるんです。

私の両親が頻繁にいさかいを起こすようになって、コドモながらにまんじりとしないある日、いらだつ母親にどぎつく叱られて裸足で家をとび出て私がしたことがあるんです。そのときに母と交流のある近所のM田さんの家へ行って500円貸してくれと頼み込んだ。ずうずうしい
オトナになった私から見ても当時のオトナ達からみても私の行動は不安定かつ稚拙そのものだとは思うけど、せっぱ詰まっているらしい雰囲気がみてとれたのでしょう。それに重ねあわせて想像すると訪ねてきた彼もまたコドモに理解しきれない置き去りへの恐怖感がそのまま出ているのかもしれないなぁ。

ちなみにM田さんはまだ母と付き合いがあると聞いたので、事情を話して500円返しておいてくれ、と母に頼んだらそのようにしてくれたらしいのだが、先方いわく

「憶えてない。」

とのことですた(笑)。あんだよ。
ま、ひとんちのコドモにきちんと向き合ってくださったM田さんへの感謝の気持ちは変わらないですが(笑)。
by jaguarmen_99 | 2008-07-15 10:14 | 日々どーでも
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