2017年 03月 27日 ( 1 )
ハスラーって何なんでしょう?と。
『ハスラー2』という映画がありまして(1986マンガ「山口六平太」連載開始年)これがバブル期の日本にポケットビリヤードの大ブームを巻き起こしました。ニタニタしたトム・クルーズが最後までニヤついているという、オススメの見なくていい映画です。ものすごくまとめるとトム・クルーズは当時新星のスターに見られていたわけで、「トップ・ガン」で彼が全然着てもないのに間接的にMA-1人気爆発とか、すごく影響力有ったんですね。(※参考:皆が脳内で追った元イメージ)

さてこの映画、原題は The Color of Money、何がハスラーなん?と言いたいとこなんですが、1962年の「ハスラー(The Hustler)」に端を発しています。ポール・ニューマン出てますが内容は繋がっていないスピンオフなので広告代理店の忖度だか斟酌だかによる、パーフェクト便乗です。しかしハスラーとは何なのでしょう?ハッスルする人ってことなんだとは思うんですが。

1962年
b0046213_13381859.jpg元の「ハスラー」を観た世代は苦みばしったポール・ニューマンが挫折と哀しみを乗り越え自らの誇りを再び勝ち取る様子に、何やらカッコイイ!ギャンブラーを想像していたのではないでしょうか。



ところがこの2作の間には20年以上の年月が流れておりまして

1975年
b0046213_13415334.jpgここにヒット曲The Hustel/Van McCoy and the Soul City Symphony登場


ペッポペッポポー Do The Hustle !! っつーわけで元気いっぱいじゃないスか?コレ。水曜ロードショーっぽいトランペットもイカス。たぶんこれがハスラーの意味を分断しちゃうことに。

1976年
ひらけ!ポンキッキ!ハッスルばあちゃん

1986年
b0046213_1355741.jpgくだんの『ハスラー2』ロードショー。ストーリーの浅さとクルーズ氏の元気いっぱいな若さも運悪く重なって


よおし!頑張っちゃうぞ!みたいな意味なんかな、と漠然と考えてたのは私だけではないはず。だって1962年の観てないもの。そして今みたいにネットで調べたりできない時代なんで、あんだけ乱立したプールバーも、何で「プール」って呼ぶのか誰も知らないし(諸説あるようです) 英単語 hustel とhassle の聞き分けできないまんまでも困らないもんだから、いまも誤解したまんまの人が多いのでは。

ところが私は偶然、ソレ違うよ、と教えて頂いた。この時代、じつはプールバーとやらの乱立以前から学生街なんかには古くからの「ビリヤード場」が残っていて、そこに通っている古株のオトナ達が物見遊山に夜の街に流れて来てたんです。私プールバーでアルバイトしてまして。そういうお客様の1人に映画のハスラーは賭けビリヤードの人とか、人と騙すとかの意味もあるみたいだけど、と教わったんです。「前にもハスラーって映画有ったの知らない?」って(笑)。

044.gifつまりハスラー、というのはギャンブラー、要は「なんとなくハスラー@1962のイメージ」で合ってる。


b0046213_13501452.jpg人を騙すというより、緻密な計算や弱みを見せない工夫というか、駆け引きって感じなのかな。


しかしここまで来てもたぶん語源であろうハッスルとハスラーが結びつきません。外国語あるあるだと思うんですが、単語を辞書で引くとやたらに多方面に意味を持ってるヤツとかあるので、こういう時は語源を探って表そうとしている雰囲気を探るのが手っ取り早そう。動詞の俗語などは頻繁に使われるうちに意味が変化していくことが多いですよね。

そこでまず語源であろう 『ハッスル』について調べてみると、wikiによれば

「映画ハスラー」の翌年にあたる1963年に阪神タイガースがアメリカキャンプから持ち帰って来たとか(笑)。同年植木等が映画内で曲を唄うも NHK がハッスルはアメリカの俗語では売春婦が客引きする意味があることを理由に放送禁止用語にしていたと。

もういっちょ辞書で見てみると…。たぶんなんですが本来の意味として粗っぽく人や物が移動する(させる)状態、を指しているのかと。「だまし取る」も含まれているので、ハスラーの語源がこれであることも間違いないと思います。娼婦の誘い言葉、とかだまし取る、とかまあ何となく「ガンガン行こうぜ」印象的には有っているかな。「ダンス」も含まれていますね。Do The Hustle !!ってやってるのはハッスル=ダンスのことだったのか!そういえばドラクエにもハッスルダンスってあったな。…ネットの海は広大だわー。

しかしヒット曲や文章に組み込まれる経緯のせいか、張り切るハッスル、でもハスラーと言われるは認知度高い、でもハスラーについては「ビリヤードする人?」と理解にばらつきがありそうです。まあ知ってても得はないしいいんじゃない?と思ってましたが

2014年
スズキ ハスラー 発売

えっ!ナニ?(錯乱)


元気いっぱい!????

参考:オフィシャルによるとまさかの『ギャンブラー』

ええええっ…鳥山明まで使っておいてあンた背中が煤けてると仰る!!!???
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岩井の本棚


(以前yan-twoさんに教えて頂いてから Keep チェック)

一番のハスラーは一見の客と店の権利をかけて勝負しちゃう、でも顔も描かれない主人公の父親ではないでしょうか。ダメなほうの真性ギャンブラーだよ、コレ。それに相手だってイカサマとかじゃなくて正々堂々申し込んで来て勝負してるし!
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by jaguarmen_99 | 2017-03-27 17:03 | ビリってtrès bien . | Comments(4)