クロサワ映画ですよ。彼がこれで世界に評価を得たという出世作ですよ!
当然です、
それぐらい常識というものでしょう?
名作と名高い『
デジタル完全版『羅生門』』を観ました。
さて、私はこういうことで嘘をつけない悪癖がございますので原作となる芥川なんて読んでないし、世界のクロサワとか言われても残念ながら元々映画なんて観ないから表現の違いやらいれこめないし、という人物だと正直に申し上げておきまする。「ファン」というのは恐らく全てを寛容に受け容れる愛を感じる、という方なのだと思うのですが文学ファンでも映画ファンでも芥川龍之介ファンでもクロサワファンでもない私は、たた淡々と眺めるだけなのです。正直言って
三船 敏郎の恰好良さに誘われて観にいったんですが、昼間なのに映画館には年配の方々がけっこうな数。被害妄想かもしれませんが
それぐらい常識というものでしょう?という雰囲気が漂っているような・・・。あのう・・・芥川も読んでない、クロサワ映画も観てないっておかしなことなのでしょうか?
暗闇に沈むここにいるとどうにも卑屈になって、そんな想いすら浮かんでまいります。昭和な感覚で申し上げますとどうも高尚な趣味と捉えられがちな4つ(つまり私が××ファンではない、と前述したとこ)が絡み合っているために、礼儀作法としてうかつなことはできんな、と思ったのですが愛が無い=まんまにしか受け止めないもんですから
笑うのをガマン!
・音源が悪いのか、冒頭からセリフがハッキリと聞き取れず英語が不得手な私が生まれて初めて英語の字幕で映画を観ました。冒頭の「わからねぇ。さっぱりわからねぇ。」を聞いた時点で英語字幕に目を落とす人はけっこういるのでは?
・お白州に呼ばれているらしい 京マチコの回想シーンにうつる夫森雅之 が妻を蔑む目&京マチコのやめてぇ!と顔を覆いながらこちらを覗く演技
・お白州に呼ばれているらしい京マチコの回想シーンが終わったあとなぜ『しなをつくっている』のだ???
・自分の尾を追う犬のようにぐるぐる回る巫女(本間文子)の演技炸裂!←とうとうここで吹いた!
しかし、映画は大変面白いのです。
テーマに関してはせつなくなる人間の性を非常にカンタンに描いていて、だがそのシンプルさが胸に突き刺さります。私が一番ぞっとしたのは坊さんでした。
<参考>
・
まんが日本昔ばなし 「羅生門の鬼」