昨日こちらの
バイキンマンは何故ジャムおじさんとバタ子を攻撃しないか。 - 蹴ったり叩いたり - 楽天ブログ(Blog)
を拝読して笑っておりました。私もバイキンマンは「いい上司」説はもろてをあげて賛同したいw。
さて、むしろご存知ないかたのほうが少ないかとは思いますがこの『アンパンマン』(
アニメ版)には前リンク先にも紹介があるように、いったんピンチに陥った主人公アンパンマンは
まいど頭をすげかえることでピンチを切り抜け正義を執行!→わるいこバイバイキーンという”おやくそく”がございます。
アニメ版とわざわざ歌ったのは、アンパンマンは元々けっこう薄い絵本で、私が初めて目にしたのもたしかこちらだったかと思う。絵本ではバイキンマンは出てきませんが、絵本でもアンパンマンは
パンの妖怪心やさしきせいぎのみかたとなっておりまして、界隈の森でのトラブルから皆を助けるいわば守護神。
で、この薄〜い絵本のラストというのが各所でもうたわれている問題のシーン。
森で迷子になって泣いている子供に自分のドタマをどうぞ召し上がれと差し出す。
子供は喜んでそれを食べる。
そして私がこの絵本を目にした季節はどうやらアンパンマン絵本の売れ行きが良かったのか、折よくテレビ番組で作者の「やなせたかし」氏のインタビューを観てしまった。
やなせたかし氏
「正義というのは犠牲なくしては実行できないということを表現した」
このときはいちおうは納得してたんです。なぜってあの絵本ではアンパンマンは死んだと思いこんでたから→アンパンマンは著者の言う自己犠牲を払ってその子供を助ける道を自ら選んだ、と解釈していたからです。
ただ・・・・・。
自分が死ぬから自分を食べなさいね、と言われて、ホイホイと食らうのはいくら自分が子供でいくら相手がパンだからといって簡単にできるのものか?むしろそんな極端なサバイバルな状況にしゃべるアンパンがやってきたら子供の目からみても死神にしか見えない。これって子供は素直とか言ってごまかせる部分なのか?どこか違和感感じるのはそのせいかな?「
およげたいやきくん」で海からつり上げたスウィーツを迷わずほおばるおじさんのような、共感しきれないわだかまり。
ほどなく
アニメ版放映。ふたたび驚愕。
アタマなしでも生きてるアンパンメン(複数形)
すげかえ可能でリーズナブル。もはや量産ぶりが綾波どころではない。
ということは・・・・著者が言ってた犠牲ってこのアタマの制作費のこと?!
絵本のなかでもアンパンマンは生きてたんですね?!!
彼は死んだと思い込んでたけれど、じつは泣いてる子供に甘いパンを与えて泣き止みな、という話だった?!
さらに
アニメ版たくさんの
パンじゃないひともふくまれるお仲間登場。ほとんど犠牲もなく淡々と執行されていく正義の絨毯爆撃状態です。
むしろバイキンマンの孤軍奮闘ぶりに「懲りない」を超えて清々しささえおぼえるのは、著者が意図したと思われる
犠牲をともなうものという
覚悟が
バイキンマン側に見えるせい
でしょうね、きっと。
ところで私はずーーーーーーーっとバタ子さんのことを、ジャムおじさんのところで働くパン工房の若いモンと思い込んでいましたが、名前と、そしてその人が女性だと知ったのは
ここ数年の話です
<参考>
「ジャングル大帝(マンガ版)」の最終回(←こっちは真剣に泣けます)アンパンマン絵本と同じ結末ですがかなり印象が違います。