5. 玉泉洞おきなわワールド見学
やってまいりました!やっとこラスト。ビールをくらった皆さんは既にすっかりおとなしくなっております。たくさん飲み食いさせて運動させると人間は眠るようにできているのですね。しかし、彼らには地獄のもうひと踏ん張りが待っていた!
鍾乳洞を観てやるぜえ!
玉泉洞(ぎょくせんどう)とは大型の鍾乳洞の名前。ここでなんと!
1時間半を与えられました
初めての大盤振る舞いだ!が、実は必然。なぜってこの鍾乳洞を歩くだけで早くとも30分を要するためらしい。そしてこれが笑えるんですが
文化王国・玉泉洞おきなわワールド(正式名称)は4ゾーンに分かれていて、各ゾーンの移動が自由ではありません(ココ重要!)。観るゾーンごとに料金が設定されているため一方通行の場所がある。結果として
鍾乳洞に放り込まれたら一番奥までいって帰る
構造になってるんですね。疲れ果てたオヤジたちも肩を落として吸い込まれていきます。素面でも普通に疲れ果てたカラダにこの仕打ち。こてんぱんに弱らせる算段のようです。実は私も
相方もそれぞれに1度ここに来たことがあるんですが、当時はこの鍾乳洞ぐらいしかなくて、こんな大がかりなテーマパークじゃなかったなぁ。さて鍾乳洞の入り口では
またもや強制的に写真を撮影しようとする
ので断ると、これがけっこう
しつこい。私はこういうしつこさが大嫌いなのでかえって逆効果なんじゃないかと思うんだけれど。
またも階段を下りて行きます。内部は摂氏21度前後だそうです。外が暑いから涼しいかと思ったら逆。湿度が高くムシムシします。しかし。
わぁ〜 !!
せせらぎのような水音が聞こえ、まるで異世界に迷い込んだかのようです。ライトアップやら(推定)勝手に名付けた看板とかがあか抜けないのは前来た時と変わらないのですが、さすがは自然の造形。ツアー客たちは急ぎ早足でかけぬけていきます。ここでなるほど、彼らが私たちよりバスに早く乗り込んでいるのは→観てないんだね、ということが分かりました。帰ってどんな思い出を語るのか。あちこちから水が滴っているため、タイル張りの歩道には天井からの水が固まって逆鍾乳石になりかけの凹凸がたくさん。道理でさっきから疲れた足が引っかかるはずだ。
ワザとらしいけどライトアップが神秘的・・と思ってたらピンクとかに照明の色が変わったりしてちょっとお下品なの。
静かです。ものすごいスピードのオバちゃんたちに追い越されたと思ったらしばらく誰も来ません。同じツアー客では私たちが最後尾確定。次に誰か来るまではいいや、と手をつないで歩きます。しばらく進むと水音が激しくなってきました。
滝(のようなもの)です。【ひめゆりの塔】のあたりでも「ガマ」と書きましたが石灰質の多い沖縄中南部にはこうした天然の洞窟が多く、これらを「ガマ」と呼びます。戦時下では防空壕にも使われましたが、それ以前から沖縄県民にとって「ガマ」とは風葬の場所でもあったらしい。
なぜ日本人はそこかしこにお金を置きたがる!?ちなみにコレ、石灰質がどれぐらい多いかを見せるためにツボを5年地下水に漬けました、というそれだけのモノです。何のご利益が?
極左フェミニストが激昂しそうな自然の曲線美の数々。
私たちそれぞれ、以前の訪問は他の恋人と来たときのもの。なので2人でここを訪ねて記憶を上書きすることにしたのです。鍾乳洞はまともに観られたので楽しい。
出口には非常識に長ぁああああいエスカレーターがございまして、これで陸(おか)へ。戻るにも
お土産店を強制的に眺める仕組みになっておりますゆえ、各店眺めましたがガラス以外は正直まぁ、アレだものね、というところ。ヘビ博物館を観たかったんですが、時間が中途半端なうえ、私たちのチケットでは観覧料は別途と分かりました。ちぇっ!ちなみに私の前訪問のときは屋外の小さなスタジアム風の場所で、ガラスケースにハブとマングースを入れて→戦わないのでケースの中を棒でかき混ぜてそれぞれの闘志をあおるという(実際にはマングースがいやそうにひと噛みしたところで終わる)いちおうあれ平成だったよ?と何か言いかけたくなるエンターテイメント。道中にはまるで無関係なセグウェイ体験も(高い)。バスに戻ると全員他人だというのに疲労困憊の様子がありありと浮かび妙な共有感。
あまりに急ぎ足でしたが、それでも十分に楽しめる1日でした。ガイドさんの説明のなかには知らなかったこともありましたし、帰りがけには
相方の親戚を発見。良く通る道ですからねぇ、基本的に。バスに揺られて遊覧気分、というのは不思議です。
いろいろな場所を回りましたが後ろ髪引くものが見つかったので、また自分たちで行くと思います。疲れ果てた
相方、帰宅後も無言でしたけどね。楽しかったはずですよ?(たぶん)