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11/30の文言
にぎわっております。

沖縄不適切発言:「普天間移設もうダメ」防衛省に悲観論

事の経緯を申し上げますと

まず大前提。

沖縄県の普天間(ふてんま)基地辺野古(へのこ)移設問題は県民にとって経験則としての基地拡大や(実際返還がされても市井に戻るのが猛烈に遅い)負担拡大に繋がるとして、総意としては辺野古移設も反対してるんだけど、これを無視して政府がゴリ押しするんじゃねーの?という不安があるのですが。ただ、反面基地の負担に関しては相当額のお金も国からもらってるわけでして、あくまで私見ですけど「こう言っちゃナンですが」お金ちょーだい&基地は作らせない、という双方を立てると宙ぶらりんでも事務作業を進ませないことのほうが得策なわけです。そして経験則、と申し上げるにはやはり戦争体験を外すことはできず、ソッチ側の活動も少ないながら根強い。正直殆どの人はそんな事思ってない悲しい達観があるんですが、やっぱり親戚に高確率でソッチ側の方がいたりするので横繋がりの沖縄社会ではあまりリベラルな事を大声で言うと家族まで悪く言われる可能性があったりするので決して本音を言わないのがこの島の掟(おおらかでも何でもなくて相当に強かなのだ)。沖縄県内の新聞は2紙ともにソッチのルーツなので、そういうニーズに応えるべく紙面づくりをしている、とお見知りおきください。この2紙は客観的視点は控えめに、そして理攻めにしようとするとどうしても脇が甘く論理のすり替えが良くみられる、という記事の作りが魅力です。

ここからが全国ニュース的経緯。

で、8月から赴任してきている「沖縄防衛局の田中聡局長」がマスコミ主導の非公式の懇親会で一川保夫防衛相が基地移転を進める一歩、環境影響評価書の提出時期をぼんやりさせてんのは何でー?(=もしかして我々がよそ見してるうちに出すんじゃないのー?)と聞いたらですね、「(女性を)犯すときに『これから犯しますよ』と言うか」と答えた。琉球新報は「田中局長は非公式の懇談の席で発言したが、琉球新報社は発言内容を報じる公共性、公益性があると判断した。」として、こいつはタナボタだぜ!これをスッパ抜いた。中央の記者クラブには用が無いので、ルール無用、ご意見無用。で、現在に至る。

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ライバル紙沖縄タイムスも号外出してみた。やってやった!やったよ俺!という喜びに溢れたレイアウト003.gif。ちなみに号外は甲子園か基地問題でしか出ません。




で、まあ非公式とはいえ、発言じたいは確かに誉められたモンじゃないので、マスコミと飲みに行って緊張感ゼロという彼は引っ掛けられたとしてもこのご時世更迭はやむを得ないだろうと思う。

が、この発言じたいで問題なのはまず「俺はお前を今から犯すんだぜ?お前(沖縄)の都合なんか知ったことかよ!」(俺に逆らうことはさせないぜ)と意図されたことであって、次にこの人の女性蔑視的視点が問題になるのでは?と私は思ってるんですが、どうも誤解らしい。前述の号外の見出しもそうですが、どうも2紙では女性をさげすんだ、という問題のほうが大きく扱われており



沖縄の米軍基地問題に関連し、女性をさげすむ発言は過去にも問題となった。
1995年9月に起きた少女乱暴事件後の同年11月、リチャード・マッキー米太平洋軍司令官(海軍大将)が同事件をめぐり、「全くばかげている。私が何度も言っているように、彼らは車を借りる金で女が買えた」と発言し、更迭された。(琉球新報2011年11月29日)

米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に向けた環境影響評価(アセスメント)の評価書提出時期を政府が明言していないことをめぐり、女性や沖縄を侮辱する不適切な発言をしていたことが29日、関係者への取材で分かった。(沖縄タイムス2011年11月29日)



いや、もちろんそれも実に許されないことだけれども!!意図の本質というか、その前に自分たちまるごとバカにされたのは突っ込まなくていいのだろうか???027.gif余談ですけど沖縄県、DV頻度は全国NO.1です。デキる女性がダメ男を作るという土壌でもある(特に嫡男は蝶よ花よと可愛がられます)。そんなに女性に優しかったっけ??

と思ったら、中央でも言ってるのか009.gif。もうちょっと意図が本質にそって悲観している。

民主党の前原誠司政調会長も29日の記者会見で「沖縄県民を愚弄(ぐろう)する中身だ。95年の少女暴行事件を想起させる極めて許されざる発言。沖縄に勤務する資格はない」と政府に厳しい対応を求めた。(毎日新聞 2011年11月30日)

前原氏がグチグチ言いたい気持ちは分かる。
県民が基地の存在を不安に思うのは、まず常に彼らが上という地位が変わらないことに起因している。何で俺んとこだけ戦後そのまま引きずってんの?と言いたくなる気持ちは理解されてもいいだろう。そして運の悪いことについ数日前に玄葉氏が来沖、地位協定の運用見直しを説いて、これには仲井真沖縄県知事も珍しく(9割以上は渋い顔をしてばかりいます。ちなみにこちらも週刊文春で若い女性との「忍ぶ恋」をスッパ抜かれましたが、いちおう独身だしねこの人。)評価する、とひと言そえた矢先の不祥事。

ていねいに、ていねいに、あのお嬢様を口説くため日参してきたのに、ああ!ある日パーティ会場にはへべれけに酔ったあなたの友人が。あなたは止めるのだが、彼は目の前でお嬢様にあなたのあることないことを吐きだした!

あなたやっぱり信用できない!キライよー!


当然彼女は地位協定の問題も基地の移設問題もひとまとめに、シャコガイのように部屋に閉じこもってしまうだろう。会ってはくれても僕の言うことをもう聞いてはもらえないかもしれない。くだんの友人と縁を切ってもことのおさまりはつきそうにない。

そりゃ文句言いたくもなるよな。
by jaguarmen_99 | 2011-11-30 10:44 | 日々どーでも
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