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ドライトマトを作ってみました。
ドライトマトを作ってみました。カッコイイ言い方してますが、干しトマトってことか。ほとんど梅干しにしか見えない。
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今までも挑戦したことはあるんですが、ベランダで干すと100%白いホショホショしたカビが生えやがるんで(鳥山明の絵の輪郭線にある垂直の、揃ってホショホショした陰影みたいな)大失敗ですよ。敗北の歴史。だから今回は邪道だと思っていたオーブンで焼いて作ってみたんです。

なぜかというとある種のプチトマトが我が地方では今、旬なんですね。これがちょっと高いんだけど旨くて、私はこの2年ぐらいこの季節を楽しみにしている。まず始めはバクバク生食するんですが、できたら一年中これ楽しみたいな→で、1回目の挑戦は失敗。えらくグズグズしていてい、日持ちしない感じなのです(そのあと「スタッフ=我が家が美味しく頂きました」)。ネットでさらに情報収集を追い込んでみるとなるほど、水気を取るのか。フルフルした種の部分を取る場合が多いみたい。

前回の失敗と情報収集をふまえ2回目、結局140度で3時間弱、表面の水気を取りながら加熱したと思う。なるほど、オーブンの1回目を失敗した理由が分かりました。種を取る理由がわかったのです。種のフルフル部の水分が他の部分とまるで別物の質感で扱いづらい。簡単に水気が飛んでくれない具合がレベル違い。枯れてくれるまでの時間におおきく誤差があるんです。実感として羊羹とぷるぷるの葛の和菓子を同時に加熱する、みたいな。

1回目に失敗したのもそれはそれで美味しかったのですが、私ども、これを朝食のパンにはさむことになっています。で、我が家は食パンを薄め(7から8枚)で買ってるので具をぼんぼん!と乗せてばさっと2つに折って食らうのです。ここにくだんのドライトマト失敗作をはさんだら、折って突き合わせになったパンの耳の間から

事件性を思わせるほど真っ赤な液体


がどろりと出てきて、朝6時半から心臓に悪い。Gメン'75で使われていた血ノリ程度の感じの悪さ(オレンジにほんのり近い不吉な感じの血の色)。なるほど、この種部分は要注意だ、もっとキレイに水気を飛ばさないと腐ってしまう。
完全なドライトマトにするには種を抜いたほうがいいのだろうと思う。私は種を抜かず3時間かけて切り口で9割、裏返して1割加熱しましたがこれでもセミドライ(西でワット数が違うから??)。油を使いたく無いがために奮闘しましたが、ここで断念。イタリア産のドライトマトなど好んで使ってたんですが、油漬けにするのも、クセの出づらいひまわり油にするのもワカル気がして来た。

3日ぐらい食えるぶんはまんま残して、瓶詰めにし油漬けにしたのが前述の写真。そして種を抜かない状態で(真夏の)日光に干してさえ失敗したのも合点がいく。たぶん日が昇ってから落ちるまで冷たくて乾いた風にさらされるような場所で始めて手間なく仕上がるのだろうと気がついた。そのぐらい種部分の水分は強く、逃げづらい(やってみたら実感が沸くはず)。

そしてね、もう一つちょっぴり失敗かな?と思ってるんですが、このプチトマト、じつはフルーツトマトなんで生食では劇的に旨いんですが、干して濃縮すると生食以上の甘さが猛烈に強く出てくる。トマトらしい爽やかな酸味が全然無いんです。うーむ・・これはなぁ・・021.gif。塩梅、うまいことやるには塩気と酸味。濃縮後は少々バランスが悪くなるように思う。素材さえ拘ってればいいわけじゃないらしい。こりゃ面白い。
by jaguarmen_99 | 2012-02-28 20:39 | サンキューフォーザメシ
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