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国民審査公報が好きなんです。
もちろんずっと気になっていました。もう選挙区のちがう、あの人のことが。あの方は私たち沖縄県民に見切りをつけ、島を去った。もう運命が重なることは無いとしても、いったいお元気なのだろうか、と。

が。東京で美術館まわりをしていて新橋をうろついていたら又吉イエスの街宣車を見ました。
なんという引き合わせ!
ああよかった、お元気そうで。島にいると出馬されているか否かも分からなかったりするので。しかし昨日の選挙速報では名前すら出てこないではないか(あと東京都知事に立候補してた安室奈美恵の元夫に似たひとも同じく)。

さて、20時からの選挙速報放送開始でいきなり当確がボコボコ出てて、開票所の作業も始まってないはずなのにナンでそんなにガシャポンみたいに結果が出ちゃうの?と思っておりました。得票数では負けているのに当確が出ているとか、不思議じゃないですか?

そこで調べてみると、なるほどまず当確とはあくまで選挙用のデータにもとづいたメディアの「予想」なのですね。「当確」とじっさいに認定される「当選」は違うわけです。「当確」は選挙管理側が出しているわけじゃない。データに明確な差が出ているようなときは開票率に関わらずすぐ当確が出ちゃうケースもある。もちろん間違わないとは言えないけれど、それなりに精度はあるということですか。あれ?じゃあやっぱり正式な結果待ちには変わらないんだろうし、テレビ見ただけで万歳三唱とかってちょっと気が早いんじゃ?

<参考>
開票率が低いのになぜ当確?

帰沖後慌てて公報を読んで投票の算段。そうだ、忘れていた。衆議院議員選挙には国民審査がセットになっているということを。

<参考>
国民審査で罷免された判事はいない

まあどうせ誰も罷免されないから、でもあるがだからこそ鷹揚に見られる国民審査公報を読むのが私はけっこう好きなのです。今回はお一方だけなぜか趣味を書いてくれてて「モーツァルトさんが隣に座って話しかけてくれる」など、頭回りすぎて疲れたのかちら?おやすみさせなくていいのかちら?とちょっぴりドキドキさせてくれます。

それはともかく、それぞれの判事の代表的な裁判が掲載されているので眺めてはああ、過去そんな事件があったなと思い返すわけです。花火大会の歩道橋で多くの死者が出た事故責任の所在について、ウィニーにまつわる責任の所在、国歌斉唱を求めた校長の違憲性の是非、そして記憶に生々しい飲酒運転で追突、被害者の車両が橋から海に落ちて3人の子供が亡くなった事件 etc. 最高裁とは最終的な審判の場です。判断には法が守るべき倫理観を求められる大型の事件が多いのではないでしょうか。

その中にひとつ輝く宝石が。

切り餅に入れた「切り込み」の特許権を侵害されたとする原告の損害賠償請求を・・・

切り込み闘争による泥沼化した切り餅業界!もちろん当人達は真剣だから笑っちゃ悪いんだが餅食うだけの側からするとこれを最終審にまで執着する意図が分からず、いや、むしろそんなステキなアイディアなら餅業界で共有したって良いじゃないの、と思うのだが。切り餅業界のシェアって素人からはそう広いとも思えず、それなら切り餅業界の未来のために消費者に便利なアイディアなら皆で敬意を持って共有するわけには行かなかったのか?それともこの業界はシェアが狭いゆえの生き馬の目を抜くような厳しい世界なのか?餅のためなら仲間以外は信じねえ!切り餅王に俺は!なる!

ほのぼのするなぁ。
最高裁判事の顔も知らない私ですが、最高裁だからといって大型で微妙な裁判ばかりしているわけでは無さそう。小学生のとき、社会科見学とやらで国会議事堂のあとに最高裁を見学しました。子供の私にはいずれも荘厳な建物で、自分とはまるで違う人種がいるような気すらしていた。大人のいま実際違う人種なのだと思うけれど、それはモノスゴク頭のいいニンゲンというもう少し親近感の湧いた感情を抱いています。そしてこうした事件はニンゲンの起こすものでもある。
by jaguarmen_99 | 2012-12-17 18:21 | 日々どーでも
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