人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ユヌソントォオォパフュメ?




最近コレが回って来たので大笑いしておりましたが、調べてみると2003年の金鳥の CM だそうです。

私ごときのビギナーが聞いていてもセリフじたいは、フランス語っぽなところだけ抽出して作ってるニセモノ会話だと思われますが、一番のフランス語ぽな特徴R(エール)の発音を極端にしているところがひどく笑えるのです。フランス語あるある、なんですよね、コレ。

フランス語の難関って最初にこのR(エール)の発音がありまして、この動画みたいに痰を吐くみたいな音を出さなくちゃならない。日常生活で私たちが「あ、フランス語!」だと分かるのは店の看板とか視覚情報がほとんどで、この強烈なエールの発音=をじっさいに耳にすることは少ないと思います。殆どの人はフランス語とはたいそうお上品な言語であり、そう、ウイ、エレガント。こんな音を出すとは想像もしていないのでは?

我々日本人にとってのフランス語学習はあの『酔いどれのカーッ!ペイッ!』のモノマネという自己啓発から始まることになっているのです。パン屋のボンジュールも床屋のムッシューもボンジュゥゥフゥッ、ムシュゥゥウフゥッ、カー!ペッ!でR(エール)を吐き捨てねばなりません。菓子屋のトレビアンも同様。1単語に2回もR(エール)入れるんじゃねぇよ!という単語 préférer へのやり場の無い苛立ちもフランス語ビギナーあるあると共感いただけるのではないかと。

この CM わりとさっさと消えちゃったらしいのですが、その辺のイメージと音感の温度差も一因かも知れません。聞いた話では都会にすすむほどR(エール)は軽く発音するので、あんまり巻くと田舎者に見られるよん、とのこと。余談ですが玉村豊男著『パリ・旅の雑学ノート』の初版にはフランソワーズ・モレシャンさんがあとがきに寄稿していて「日本人がフランス人をえらく上品だと思い込んでるの、ホント困る」って書いてましたわよ。

発音からだけ拾うとたぶんカタコトフランス語を話していることになっているのだと思います。

Elle te manque de fleurs
et une son trop parfumée (下線部は意図が全く分からない sans ? sent ? )

parfumée !?
by jaguarmen_99 | 2015-03-05 11:48 | 日々どーでも
<< ビビリストの入院&手術決定。 ビ、ビデオ判定だって!? >>