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サンクスツアーにサンクス!
過日なんですが『浅田真央サンクスツアー』を観て来ました。はい、ファンですよ、ウフフ。

結論
サンクスと言いてえのはこっちだチクショー( ;∀;)。

南風原(ふぇーばる)の精×病院の隣といういろいろ絶好のロケーション、サザン×ル、ほんとに小高い丘のてっぺんにあります。沖縄にスケートリンクなんかあるのか、と言われたらギリギリ…ある!(※ ウインタースポーツ未体験だった私はずっと昔、中部で生まれて始めてのアイススケートした覚えがあるんですが…あれはどこだったのか)

ギリギリだからこれ以外選択肢無い。タナボタ的に大イベントが向こうからやってきたのは火を見るよりも明らかなのに、併設されているボウリング場のトイレは使うな!とか意識高いケチくささといったらこの上ない。
チケットはローソンにて県民先行、一般先行、通常の順で抽選受付され、それには指定立ち見という初耳な席も含まれておりましたが、私たちは一般先行抽選でなんとか座れる一番後ろの指定席ゲット。こちとら中年だ、ずっと立ち見など耐えられぬ。しかし立ち見の指定なんてできるんだろうか?と思ったが、なるほど実際行くとなんたって狭い。ズルもきかないぐらい狭い通路が指定の立ち見席なのだ。にゃるほど。長らくフィギュアは観察してきたが、GPはもちろん選手の留学先でもロシアの片田舎でもここまでの小さいリンクは見覚えがない。ホントにこんなとこにあのスターがやってくるのだろうか?たとえて言うならいつもドーム公演なさってる方に今日は公民館でヨロ、と言ってるようなものでは。

さてチケットは買えた、だが南の島のメロスは、スケートリンクにどんな格好で行くものなんだかさっぱりと分からぬ。しかしなんと、私にはアイスホッケー甥がいるのでその母たる姉に聞く → えっ?まさかぁ。そんな冬支度しないといけないの???大げさじゃないかと相方と笑いつつ片付けた冬用のダウンを出して「持って」行く。だって当日の外気温は最高30度。しかし

姉貴、ありがとう。大正解。

ささささむい!涼しいを通り越して一足飛びに寒い!それもそのはず、席は狭いリンクの上に作った形になっていて、さらに『指定パイプ椅子』がしんしんと下から冷やしてくれるではないか。公演がおよそ90分、ここへ来るまでにも汗をかかないよう気をつけはしたがアドバイスがなければもっと薄着で体調を崩してしまっただろう。
さて、アイスショーと理解していたがプログラムは濃厚。メインとなる真央ちゃんと無良君がほぼでづっぱりの2本柱、ファンなら誰もが知っている真央ちゃんの過去のプログラム曲に合わせ新しい振り付けで彼らがリンク狭しと滑って踊る。休みがないし、狭いから3は飛ばない。でも近い!真央ちゃんが滑って行った先で拍手喝采が起きる。場末のキャバレーか。無良君も正直もっと大柄で顔のデカイおっさま風体かと思っていたが、じっさいには小柄で華奢な青年なのである。正味の話、無良くん昔より見せ方がすごく上手くなってて、現役のときこれだけやれてたらなぁ、とさえ思ったりなんだりだが、それがなくとも真央ちゃんと無良くんだけは体の使い方が別物で、なのにこれだけできてもトップになれないとはなんと厳しい世界なんだろう。
しかし競技の厳しさもあるが私見を言えば浅田真央は競技の政治的思惑(※1)に翻弄されてしまった悲劇の人とも思う。か(K)の人をライバルなどと本気で言うならフィギュアスケートに美しさなどという主観は要らないはずだ。
競技的には点に繋がらなかったかもしれない、だがソチで見せた浅田真央の追求、執念、挑戦、ファンなら誰が忘れることができようか。かつてマツコデラックスが伊藤みどり(※2)に金を取らせたかったといって泣いてみせた。私も浅田真央にメダルをとらせたかった、と思うと普通に泣けるんだけど、その前にマツコと同じ種類になりはてた自分に泣けるほうが大きい。
ソチの衣装を着て『ピアノ協奏曲第2番』(ソチ五輪でのフリー曲)。いま彼女は仲間と自由に滑っている。最後にポーズを決めた刹那、申し合わせもなく会場はひとつになって割れるような拍手が響き渡った。インタビュー記事では真央ちゃんたち『特に沖縄って人が来てくれるだろうか』なんて言ってたけど、うん、南の島にあったって、みんな分かってる!分かってるよねぇーー!
私的にほかの見所としては1曲ほぼまるごとステップシークエンスというファン垂涎ものの見せ場がありまして、ぱっと見地味なんですけどスンーーーーーゴイ技術なんだよ、あれって。相方によると『あれだけやって左右差が全く無い人ってこのひとぐらいだよ。』

ありがとうー!

あー…いいもの観た、心震えたワー!また来ないかなー。ちなみにメンバーは前日に北谷町(ちゃたんちょう)で遊んでたところをファンに目撃されています。真央ちゃん楽しんでくれて良かった、ほんとね、人よりちょこっとぐらい幸せになって欲しいんだ、人として尊いものを見せてくれてありがとう、って言いたいのはこっちなんだぁ。


※1 当時から有名な話で業界でも各所で疑問視されていた。真央ちゃん1回もそんな不満こぼしてないけどね。浅田真央が少し劣るライバルとして背中を追う、みたいに放送していたのは母国である日本だけで、世界では非常に評価が高かったのだ。



※2 大雑把にまとめると見た目重視だったフィギュア界に技術でポイントをとる魁となった人。最初は汚い田舎娘!とボロクソ評価でしたが



業界のプログラム感を根こそぎ変えた原動力(高っかい!!!)。村主章枝をもってして「現在の軽いスケート靴を伊藤みどりサンが履いたら5回転飛んじゃうと思います」と言わしめた。


by jaguarmen_99 | 2019-06-20 15:17 | 日々どーでも
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