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ドタバタ劇だったのだ vol.2
今、我が家では「義妹ごっこ」がプチブームである。とんちんかんな事を言い続けるのは常人には結構難しいのだよ、やってごらんなさい(笑)。

前回のあらすじ
おかしくなった義妹を沖縄から成田まで迎えに行きました〜。

送れて到着した私たちは既に空港警察から伯母に引き取られた義妹とホテルで対面した。「ごめん。」
思ったより落ち着いているではないか。全日空もちょっと過敏なんじゃないのかぁ?(- -¨#)
ホテルの部屋は別でツインを2部屋。伯母&義妹ルームと私&相方ルームである。義妹と少し話をしたいだろう相方を別部屋に置いて、私は自分の部屋で荷をほどいていると暫くして相方が真っ青な顔で入ってきた。
相:「ダメだぁ〜!!(´Д`lll)」
もはや泣きそうだ。肩を抱いたが相方は気丈にも泣かなかった。

実をいうと相方の家系はちょっとこっちのケが有って、実父、実弟ともにそれで亡くしているうえに離婚して離れている実母もそっち系なのである。まさに精神病業界のサラブレッド。相方は特に実弟の経緯を生々しく覚えており、今回私が同行した理由にはこうした事情も根拠になっている。

うん、行って良かったね。だが可哀想だなんて思わないでくれ。ここからが相方の真骨頂なのだ。
相:「(´Д`lll)けどま、実弟ほどじゃないね。」

余裕あるジャン!( ̄□ ̄;)


業界のサラブレッドということは誰よりも見慣れているということでもあったりする。
相:「(‘∀‘ )実弟はね、もっと支離滅裂だったし。病院に面会に行ったら、ドアのそばで半径60センチぐらいでぐるぐる回ってる人がいて、どちらかといえばこれが気になってさぁ・・・。」

うわあ!タンマ!Σ(●∀●;)


それ以上話すとおいらがおかしくなるよう!!!!



私も鬱の罹病歴があるし、統合失調の友人などもいて別にこういう偏見は無いと思っていたのだが、症状がピーク時の人を実際に見てしまうと本当にかなりヘコむ。何がタガになっているのかは分からないが、別の生き物を見るような違和感がありありと有って恐怖すら感じる。それが私の正直な気持ちだ。

落ち着いてるのかな?と思った義妹は暫く喋らせてみると前日のソレとは比較にならない様相を見せていて、前言撤回。全日空は正しかった。(=つまり安心できる航空会社ってこったね、と相方談。オマエ立派だよ、そんな冗談。Σ(´Д`lll))

義妹「○○サンに電話するから電話番号教えてー。」
義妹よ有り難う。本当に嬉しいよ。今はき出しているのはオマエの気持ちの断片なんだよな。でも○○サン=私は目の前にいるよ・・・・・・・。そっか、話したいと思ってくれるのか。(ノД`)
義妹「私は一度死んだのね。で、天国は飛行機がいっぱい。地獄にはバスがあるよ。で、怖くってトイレ行けなかった。」
失禁したことは記憶が有るらしい。ふーん、どっちに乗ろうと思ったの?←ここらで私も慣れて来た(笑)
義妹「でも××(旦那)に会いたいからさ。地獄に堕ちるのも怖くて。そしたらもらしてしまったぁ。」
もうすぐ来るよ。待ち合わせている。
義妹「これを見せるんだ。私と××(旦那)のhistoryが載ってる。」
そう言ってホテルの売店で買ったらしい、何故か週刊現代を出す。

義妹の言う事は支離滅裂なのだが、それでもはき出して並べる言葉には平常時と比べ一つの嘘も無いのだ。こんな良いコが何故なんだ、と思うと今でも泣けるのだがそれは単なる私の自己満足なのだろう。人間って本当に複雑だ。たくさんの記憶、自我、葛藤、はき出す言葉一つ一つにこのコの想いは山ほど詰まっているというのに、相手が誰であれそれは不可侵の領域でもある。人生とは残酷で、しかしそれを知って乗り越える事で人生は何よりも強く素晴らしいものになるのだろう。他人をアテにする前にやることは多く有るだろ、と私が良く毒づいているのはソコなのだと思う。

義妹「これ!(パチンと指を鳴らす)これで着替えられるよ?魔法!!」

キャー!!!( ̄□ ̄;)(○口○*)


ヤヴァイ、このままじゃ面白過ぎるだろ、オマエー!!!(爆)
だんだん笑いしか感じなくなりました。義妹の躁状態に引っ張られているのでしょうか?(苦笑)
by jaguarmen_99 | 2005-12-04 21:00 | 日々どーでも
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