昼飯どきにいつも通りうどんをすすりながら
美味しんぼなどを読みふけっておりましたら(不足分の欲求をグルメマンガで満たしているのです。梅干しをながめて一膳よけいにメシを食う、みたいなもんですな)主人公のひとり
栗田さん(美味しんぼの基本については
こちらの記事参照)が
赤塚マンガみたいな描写をされているコマがあってうどん吹きました。
このマンガ、連載が長い弊害は前述リンク先にも表記していますが
・食材へのウンチクが矛盾したりする
・初期と現在で
比類のないほど絵面が違う
のが特徴でもあり魅力でもあり。ちなみに栗田さん、「山岡夫人」になってからはなぜか聖人みたいに非の打ち所のない人物に昇華してしまい、ちょっとつまらないなぁ。元々はこんなに陽気で依存が強くてヤキモチ妬いたり人間くさいとこがたくさん有ったんですが。
山岡とのあいだに一男一女の双子をもうけた栗田さん。山岡とふたり、それぞれ一名ずつの子供の名前を決めるシーン。息子の命名をになった栗田さんが名前の一文字は山岡士郎の名から受けていると山岡を喜ばせた。
このエピソード、栗田家の家族を巻き込んで命名はもめるのだが、その流れで栗田さんが自宅では山岡を士郎さん、と名前で呼んでいるらしいことがを迎えに来た栗田兄によって判明。
でも作品中では「あなた」か「山岡さん」で通っているように思う。なぜ???(・A ・)
栗田さんの親友によって初恋のひとが空かされるシーン。たばかったか、栗田。
マンガ上の時系列は逆なのでまたも揚げ足とりだが(笑)。
マンガだからねって言ったらそうで「美味しんぼ」ってやっぱり矛盾してみたり感情の根拠が示されていないところも大きいんだけれど(前述リンク先記事を参照)、このマンガの魅力って
登場人物がかなり潔いのが基本で、それはとても好ましいと思う。非があるとちゃんと認める人が多いし、だからやりあっても後腐れ無いんですね。他人を信じることこそすべて!みたいなマンガが増えているなかで、どっちも根拠が薄いのは同じなんだけれど、どうせわかりあえなくても世は動くみたいな達観があってこっちのほうが自分にはよほどしっくりきます。