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マンガ読みました:『空男ーソラダン』
なぜか講談社が抱える2本の空マンガ。『前略 雲の上より』に対するもう一本がこちら

『空男ーソラダン』糸川一成

です。第1話を無料でごらんになれますね。ご家庭の事情でグレかけ少年がある人との出会いによりスチュワード(CAーキャビンアテンダント)への道を行く立身出世物語。主人公含め従事する人々、乗客の人間模様を描くロマンを目指しておられると思うのですが、ン〜、結論から言います。

これ画風(力)も含め少年マガジン掲載のほうが良く無いかな?

毎回機内でトラブルが起きて戦隊並みに『任せろ!俺たちに!(倒置法)』となってめでたしの繰り返しです。解決がたいてい曖昧な精神論にランディングするため人間の心理描写がかなり薄い。片翼飛行でコパイ(副操縦士)が途中でギブアップ、臨月直前の妊婦が腹痛押して乗ったら破水とか、お医者様はいらっしゃいませんかと言ったら護送中の容疑者だった、とか、空の旅が恐ろしくなるほどのトラブル満載。
いきおい反作用でがっかりしたエピが『親族のご遺骨を機内に持ち込んだ乗客のトラブル』
主人公のライバルが失敗したお話。ご遺骨をうっかりお荷物と言葉を間違えたために老婆の怒りを買いヒロイン炎上。この怒声で大声で遺骨だと機内に周知完了ですが、たとえ言わなくても骨覆いに包まれてご遺影つきで折りたたみテーブルにセット完了済み。機内に持ち込めるのは知っていたけれど、こういうのってこんなにあけすけでいいの??
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ヒロイン自身の失敗に凹むも先輩が、ご遺骨は持ち込み可能、それなら抱えときゃOK、じゃあしゅっぱーつ!見た目としては疑問なままだが、ルール上はOK → それを見とがめた子供が婆さんは良いのになぜ自分の大事なぬいぐるみは上の棚なの!?、と泣いてゴネたため問題がハデなしこりに。
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私もう、この真ん中のオッサン気分ですよ!大抵の人間は機内での遺骨の扱いを知るはずもないので、興味引かれるテーマではないでしょうか?私は気になります!また私とてご遺族の心情は強く察することができますが、セレモニーホールが町中にできるだけで住民が反対する平成ラストイヤーの現在です。機内は皆へ以前としているように描かれていますが、遺骨をあからさまな状態で持ち込む事は現代の倫理上どうなのでしょう?ものすごく極端な例を想像すれば、ご遺骨を持った方の隣りに、なけなしの金で新婚旅行を組んだ安定期の妊婦を伴った夫婦が座るかも知れません。人気路線で空席が無ければズレて頂くという配慮もできない。実際妊婦さんを告別式などに行かせないという感覚も実在するので、それぞれを公平に扱うには、航空会社にはどのような解決策があるのでしょう?
すると!エピソードは意外な結末に。ヒロインはご家族のぶんも、とコーヒーを出して接客失敗の汚名返上。大事な家族を失った老婆と子供は意気投合、きっとお空にいるんだよ、と納得。やったぜ、サービスは滞りなかったぜ!「お客様は一人ひとり、違う目的と違う想いで乗られているって気づけた」(la fin)

うおおおい!他の人(特に真ん中のオッサン)の想いはぁああ!?
何かやりとげた事になってるし、有る意味やりとげた!けどそれは CA さんがやりとげたっつーか、何となく1:1で誤摩化せた、俺たちの戦いはこれからだ!そう、これは航空会社勤務員たちのマンガなんだ!豆知識期待する青年マンガじゃなかった!
初めて深そうなエピだぞ、と思って過度に期待してしまいまして、明らかに非日常な状態からエピが始まったのに持ち込める or not という浅いサービスへのフォーカスが何ともむずがゆい…。それならばこのご遺骨を何という代名詞でお呼びするのか、程度は掘り下げて欲しかったし、できれば新米CAの感情にすり替えず、私の疑問のようなシチュエーションを洗って欲しかった…。謎は埋まらなかったんんで個人的に調べてみたんですが航空会社によって遺骨は布や風呂敷で包んで、と指示があり、保安検査場で申告するのが通例のようです。あっ!やっぱ気遣いは必要だよね…!。上の棚でモロご遺骨と自分のスーツケースが隣り合わせとか、荷物じゃないと思えばこそ誰だって楽しい気分にはならないと思うもの。ただ現実的には保安検査場から余裕あれば一定の配慮を、と連絡来てると想像しますし(私は隣席の人が初見らしいCAに個人名で声をかけられるのを見たことがあります。女将の挨拶みたいなことしてた。)あんまりあからさまかつ満席だったら預かるとか言われるんじゃないかとみています。水面下で色々配慮してくれてるんだろうと思ってるんですけど、このマンガの通りだと結構行き当たりばったりってことになるなぁ。



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by jaguarmen_99 | 2018-05-09 13:53 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(2)
マンガ読みました:『前略雲の上より』
およそ25年前に私が沖縄へ来た時は船でした。当時は航空運賃などより遥かに安価でしたし、私は何より高所恐怖症なのです。しかし時代を経て飛行機の移動は安く手軽になり、私自身もまさか自分がこんなに飛行機に慣れてしまうとは想像もしませんでした。もはや今では何かあっても1人じゃない、この大人数と一緒に死ぬのならまあ良いか、という受け身通り魔的な達観すら湧いています。ちなみに私個人の1番マナーが良く雰囲気が安定していた便はたぶん米軍の人だらけの那覇ー成田『思いもかけず国際便』です。
さて諦めでも何でも空の旅に慣れる=つまり楽しめるようになってくる、というわけで私はほぼ羽田と那覇空港(東京からの案内だと「沖縄空港」)しか知らないんですけど、やはり飛行機や空港の機能美というものには魅せられますね。ここが島暮らしの感覚かもしれませんが空港=旅の象徴なので、私も時々、意味なく空港でメシ食ったりしています。そんな折、知る限りでは空に関するマンガ2本が連載中。

前略雲の上より/原作:竹本 真、作画:猪乙くろ です。

こちらから1・2話が無料で読めますね。飛行機未体験だった主人公桐谷君と共に全国を回るダンディーな課長は、空港と飛行機をこよなく愛する天秤偏り目のキチGUY。

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ムダにダンディな竹内課長。いつもサングラスをしています。エンジン音だけで機種を平然と言い当てる、違いのわかる漢。
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部下でツッコミの桐谷。上司の空港愛に困惑を隠せないが上司なので時々は思うだけにしているお利口さん。

部下としてよりも空を愛する後継者としての指導に余念がない課長。とんだバースデープレゼントだ!
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初めは(いまも)理解しがたい上司の空愛に戸惑う桐谷なのですが、知らぬうちに感化されたのか。↓席の取り方で一喜一憂する桐谷。落ち着くんだ!
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なぜいま空マンガ?しかも同じ講談社。たぶんグルメと鉄道界が飽和してからのネタ探しなんだろう、と思いますが。ありがちなステマが薄いライトコメディなので大人としては気楽に読めます。登場人物を極端に削っているため(基本課長と桐谷だけ)キャラの輪郭もはっきりしていて見所が安定しているんです。で、とりわけ目を奪われるのが推した猪乙くろ氏の作画の巧さ。機内、人物ともに惜しげも無く複雑なアングルを使っていて、なのにパース地獄をにおわせない軽快なタッチ。これが物語にかなりダイナミックな抑揚をつけています。計算してやってるばかりじゃないでしょうけれど、原作さんとの出会いはこの人の出世作になるだろうと確信させてくれます。もしかしたら翼の王国(ANAの機内誌。国内・国際線共に同じで、いつ見てもハートカクテルみたいなニオイの無い記事が満載)とかに描いてたらガー!売れたんだろか。



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by jaguarmen_99 | 2018-05-05 22:58 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(4)
【ゴリオ爺さん】を読みました。
小説【ゴリオ爺さん】を読みました。

年を取ってきますと馴染みの無い長ったらしい名前がやたらに出て来てますます覚えづらく「えっ…これ誰だっけ…?」が良く有るのですが光文社古典新訳文庫版は有り難いことに主要人物の肩書きメモが書いてある栞がついておりまして
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…天才か!


「世の中カネがすべてなのさ!」の腰巻きもふるってます。作中にまるっと台詞が有るわけではないんですが、そんな結末です。まあそりゃそうなんだけど。
さて、私は別に小説好きというわけでも無いので、これから並べるのは立派な書評ではなく中学生の読書感想文とお見知りおきください。(こっから全然変わってない)。自分の愛する作家が( → エントリーされてるかすら分からないまま)ノーベル賞もらうかも!と毎秋集まるような熱意など湧く事は無い。

過去ドストエフスキー著名5作 → フランス好きなんでフランス文学 → そっからフランス古典やら読んでみるかに繋がっておりますが、私は初めにドストエフスキーはこの世のオチの冗長ナンバーワンだと思っていました。だが、フランス文学古典に比ぶるものなしと今の時点で言えましょう(※ 既に私はユゴーとプルーストはギブアップ中)。

その長話といったらサスペンス劇場で
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山村紅葉が深夜にお腹空いたァ、よし食べちゃうか!などとほざいてカップ麺あけて湯を沸かす、クダクダ有ってうっかり転がるヤカンを見つめた刹那、謎を解くヒントを閃く!もみじ とします。
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 ※ 全て私の妄想です。

ドストエフスキー:もみじ +サモワールが湧いていた
フランス古典文学:4もみじ さらに各もみじ を関係代名詞で繋いでてクソ面倒くさい。

外国語苦手な人ほどハッキリ覚えていると思いますが、元々後ろに補完していく言語で関係代名詞ってほぼ逆の日本語話者には凄くなじまないリズムでして、カッコの中にカッコを入れて繰り返していくイメージですよね?適当な長さならまだしも
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スパイス、とか上野、辺りでもう情報が上限に。最終的にカレって誰だっけ?みたいな。私の知人に、この喋り方する人が居て。もう言いたい事が全然わかんない。

もちろん私も日本語訳を読んでますけどこの冗長な表現に入り込めるまでに日本人作家の小説以上にクセに馴染むのに時間がかかります。そして私が知る限りなのですが、フランス語を含むヨーロッパ言語は『同じ表現の繰り返しを避ける』のを文章構成の美徳としていて、たとえると

大統領 >> 最高府の男 >>> 華奢で背の高い >>>> 底意地の悪さに優しさという確信を持つ

とか繰り返すんですけどこれももう、カッコ内にバカバカ情報を盛り込む感じで面倒くさい。これも誰だよ?あっ…?大統領のことか…という手間を増やす。もちろん日本語表現でもそれはあるのですが主語を曖昧にできる日本語はかなりクッションが柔らかめです。せっかく翻訳し直すんなら分かりやすくして欲すぃ…。

さて、そういうモンだと達観しつつ、いつもの3行まとめを。

・成金のゴリオさん娘溺愛
・甘やかされた成金婚の2人の娘、バカのまんま嫁ぎ先からも親爺にたかって爺さんスッテンテン。そのうち1人は主人公を情夫にすることに。
・主人公、金のニオイに終始ふらつきつつも、人間関係上、孤独に逝く義父を看取ってから金と成功の世界への誓い


さて、この【ゴリオ爺さん】私が今まで読んだ中でベスト1の後先見ない少年ジャンプ的進行。何と言うか刹那的で、やたら物語がさくさく進むシーンと、前述したようにど〜〜〜〜〜〜でもいいシーンが長ったらしく語られるというバランスの悪さ。オシシ仮面的ループ(※ @ドラえもん。締め切りに追われ主人公を殺してしまった漫画家が収拾つかなくなって読者の期待感のために登場人物を毎回殺して引くという禁断の手法に陥る黒エピ)みたいと思ったら当時も連載だったのですね。

読書感想文を書きたい方は光文社古典新訳文庫に限ってはあとがきにネタバレ有りで簡潔なので、そこから膨らませましょう。これでA取れるならむしろアナタに文才があるかも知れません。

主人公ウジェーヌが住まうパリの共用アパートにはほか住人にゴリオ氏、重犯罪者ヴォートランが混ざっています。このアパートには他に大金持ちの父から認知されずにいる若い女性がいて、主人公はヴォートランに彼女の兄=つまり家系の相続者を殺すので、その先相続者として金持ちになるだろう彼女と一緒になればいいとけしかけます。
主人公は迷いますが同時にコナをかけていたゴリオの娘との天秤に「どちらがカネになって出世に繋がるのか」とおおいに悩むのです。ここで難しいのが何でゴリオ氏の娘さんたちって既婚者なのに、平然とチョッカイかけてんの?ということ。このあたりはバルザックなどの背景に詳しい鹿島茂氏の著書が大変分かりやすいです。ここではそういうルールとしておきます。成功したければ社交界に出る必要があり、自分にカネが無ければチャンスは社交界の誰かのヒモか愛人になる、なのです。

何と申しますか、あっそ…という話の連続なので人間らしいと言えばヴォケール館で警察のイヌとなってヴォートランを陥れようとしたミショノー嬢(と、いってるが独身なだけで中年。原文が mademoiselle なのでは? 現代はみなmadame で統一されているとか。)をなぜか出入りしているだけの主人公の友ビアンションが音頭を取り、全員が「かーえーれー!!!出ていけー!」とやるシーン。皆それまでエラく汚いジョークを浴びせ合いつつ、人付き合いを臆面もなく天秤にかけつつ、なのにいったい何が君らの誠実さなんだ?と考えさせる。ゴリオさんの末期に付き合う主人公ウジェーヌと友ビアンション。日本人が古典に望むサムライ的忠義は国際的にはまるで通じない感覚なのかも。

ちなみに私の知り合いのフランス人は『フランス人(は)、とても失礼です!私は日本に住みたい!』と言ってました。凄く気がいい人なんで、強いハッタリからの駆け引きを好まない人なんだと思います。
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by jaguarmen_99 | 2017-10-25 20:03 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(4)
【荷風になりたい】を読みました。
【荷風になりたい/原作;倉科遼、画;ケン月影】を読みました。

感想

お、汚おお…


こちらでは『オス教養マンガ』とのご紹介でして想定している辺りはワカランでも無いのですが、なんたって作画のケン月影先生が御年80ほど、漢字で漫画と呼ぶにふさわしひであらう。倉科僚氏は元「司敬」ですね。随分昔にゴラクとかに描いてた憶えがあります。

昭和官能系よろしくファンタジーな物語なんか全然無い。そして出て来る女性は色気が凄いが艶がなくて、一律同じ感じ。体型と目つきが全員同じだったりするんですよ。結局金が尽きない女好きの荷風があれこれ舌なめずりをしては囲っては離れ、という繰り返しに。せっかくのビッグコミック=大型出版社なので、もっと話を膨らませてくれても良かったかと思う。

荷風が若い序盤は良いんですが、戦後焼けだされて後ぐらいから何と申しますか、ボケも入って来た前歯の無い老人が我が儘放題という絵面になってきて、この辺から特有の口臭すら生々しく臭って来る気すらしてきます。これが絵面的にも辛い。
悪たれ巨人、銀牙などでおなじみの高橋よしひろ氏はどんな衣類も(故)PL学園野球部か!っていうぐらいスキニーに見せてしまうという個性が有るのですが、御大にかかると何故か全てが対極。ルーズな Talking Heads 時代のデヴィッド・バーンみたいな感じに。カラー頁ではスーツを黄色で塗られちゃったりとかして、バブル臭漂うんだよなぁ。

壮絶な最終回は前歯の無いだらしない感じの老人が2人向き合うという読者から見ると粋なんだか何だか分からない印象にまとめられて、悪いんだけどもう口臭しかしてこなかった。色事と花街にしか興味がない人と私のようなそれらに全く興味が無い人との温度差がマンガというツールを持ってしても角をとってくれないという不思議。ビッグコミック誌上ではほぼ真ん中に有ったんで人気はそれなりに有ったのかな。昨今のエロマンガもちゃんと読んだ事有るんですけれど、私はマンガ温室育ちなんだと思いましたよ。いまどき漢サザエさんみたいな。

さて、私は著名な小説家だという永井荷風を読んだ事がありませんが独り亡くなっていたとか。
こちらの方も仰るように当人本懐の「今で言えば孤独死」にあたるのでしょう。

私の知人は孤独死していました。生前から随分横柄に生きていた人で、気まぐれに優しい面を見せる事も有りましたが、私が接していた部分でもほぼ80%人との関係に優劣をつけることに終始しておられ、既にご近所でもキの字として名を馳せていましたので、人々がこの人を避けて行くのは至極当然のことでした。元のご家族、ご兄弟も距離を取っていたほどに。そのうち持病を抱え、ある日独りで亡くなっていました。私ですら知ったのは1年後です。

彼を知る人達は皆訃報を知って「好きに生きた筈だ。満足だろう。」と評しました。
彼と遠巻きな距離しか無い人たちは「彼は寂しかったんだ、なぜ皆が寄り添わなかったんだ。」と言いました。

でも私は自分が関わらずに「助けてやりなよ。」と無責任に言う人たちが居ることを知っている。私にわかるのは、もし彼を助けようとする人が居たとしても、結局彼はそれを使えるモノとして考えるだけだろうと思う。やっぱり自分中心に生きただろう。で、やっぱりり末期を迎えても、彼には後悔なんてさほどなかったんじゃないかと思う。究極の身勝手とは自分自身にだけ責任を負っていて、他のことは擦り合わせなど関係無く口八丁だからだ。そういう意味で永井荷風はとても身勝手で、しかし自分の人生だけにフォーカスして全うしたのかもしれないね。死を恐れず、常に死を思い今日を派手にしてやろうと思うことは自然な延長線上だと思う。

私はついつい自分だけの人生だと考えきれない。そういう意味では荷風的な生き方には憧れるけれど死がリセットだと思い込めるだろうか。こういう価値観を共有できないとオスの教科書は読み切れないような。

凡人の私としては、こんな年老いてワーワー我が儘ばっかり言いたく無いよう。関わった人にこそ悪く言われたくないよう、と小心ゆえ思ってしまうのですよねぇ。
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by jaguarmen_99 | 2017-10-13 22:32 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(2)
【海外ミステリ誤訳の事情】を読みました。
ミステリを特に読むわけではないんですけど、ミステリに限らず海外モノって読んでて唐突に文脈と関係無い表現が出て来ることありません???で、文中に人名やらが出てくるんで構えてるんだけど終わるまで出てこなかった。アレ何だったんだろ…とは思うんだけど作品中に2〜3有ったので、まあ何だかアメリカンジョークみたいな、向こうでは気のきいた言い回しなのかも…なんて思い込んで済ませちゃう。そう…考えもしなかった。

それが誤訳かもしれないなんて。



帯のアオリから可笑しい。『なぜ刑事はとつぜんデンマーク人を探しにいったのか』
”He went down for some Danish.”
でも私みたいに分からないまま据え置きにしてたことの謎が解けたような気がしません?そう、こういう唐突極まり内感じだった!

【海外ミステリ誤訳の事情/直井明】を読みました。

まず翻訳には誤訳が生まれるのは必定、100%の小説の翻訳は元より至難の業であるとしています。つまりただ訳しているだけではなく、極力わかりやすく、またこの場合ミステリ小説の魅力を損なわないよう配慮しなくてはならない土壌があるからだ、と。

『とてもきれいな歯をしてらっしゃるのね』
原文は”I see you have a sweet tooth”これはかなり以前に翻訳された小説なので、いまどき、こんな間違いをする訳者はいないかも知れない。


甘い歯を持ってる? オイ、答え書いてねーじゃん、という訳で慌てて調べてみると案の定「甘いものが好き」という意味だそうで。そしてここが訳者さんのカンどころだと思うんですが、たとえばそれがそれが淡い恋心寄せる女性に言われるか極道の女に言われるか、めがねっ娘ケモに言われるかでもまた台詞まわしは変わってくる(想像すると楽しいネ!というわけで私の空想をたたんでおきました)。

逆に「恐れ入谷の鬼子母神だぜ」をばか丁寧に英語で直訳されていたらどうだろう?最近はよく巻末の注釈にまとめてあったりするんだけど、そこに台東区の寺の信仰を集める何タラ、なんて糸口にならない講釈をするよりも文中で「すっかり感心した、感服した、驚かせてくれた」と言わせたほうが読者の気を散らさないですむと想像できます。小説の翻訳とは私たちがかろうじて英語の説明書を読めることとは違う世界なんだろうと思います。

文脈読んで背景読んで、キレイにして読者に渡す、それを持って誠実な仕事としたいと著者は言ってるのです。その上で、迷訳・誤訳が生まれるには

・訳者の手抜きによるもの(文法の読み違い含む)
・訳者が勝手に盛っている
・元から原作者がテキトー

だから自戒をこめつつもこれはひどくない?という誤訳を集めているんですが、その執念たるや凄まじい。ただ漫然と言ってるだけじゃなくて、できるものなら全て原文を取り寄せ、無ければ持っている友人に読み上げさせ、時に仲間の翻訳者に「アレ間違ってない?!ねえ!おかしくない?!」と絡み果ては「地図も見ましたけど作中の救世軍の位置おかしくないですか?当時の僕の記憶と違う」と詰問して「ンな事訊くのお前だけじゃ!」と原作者に言わしめる次第。やられたら迷惑なんだけど、なんだか憎めない。誤訳のニオイをかぎつけとことん考証してみせる。

調べるのにかなりの時間がかかったはずで、この作家は凝り性である。

お前が言うな、な本です。

とにかく好奇心いっぱい、多方面に造詣の深い著者ですが、今でこそネットで手軽に調べられることも、古い時代の訳者たちはこんこんと自力で資料を集めて孤軍奮闘しておられました。それは敬うべきことだけど誤訳は別腹!という著者。ご本人は海外ミステリ研究家だそうです。

ちなみに刑事はデンマーク人を探しにいったのではなくて

デンマーク人なら,Dane とか Danish guy と言うべきだし、外出したのなら went out と言うと思うのだが、went down と答えている。実際は「デニッシュ・ロールを回に行ってます」と言っているのだ。

そう、感じた違和感は誤訳のニオイだったのかも知れない。
刑事だから別件で何か捜しに行ったんだろう、と誤解できたあの頃にはもう戻れない。

付録:あなたならどうする〜
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by jaguarmen_99 | 2017-05-17 12:09 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(2)
マンガ読んでます【オークション・ハウス】
昨今は版元の権利の問題なんでしょうか、バブル崩壊後ぐらいまでのマンガはタダ読みできますね。

主人公 リュウ・ソーゲン 柳 宗厳(本名:氏家一郎)は絵画を奪うために自分の両親を殺した犯人を追い求め、美術界の闇と対決するンであッたッ!!なんでこンなにカタカナ多いンだッ!と思ったらやっぱり原作アノ人だった。

オークション・ハウス/原作:小池一夫 画:叶精作


小池一夫氏の家はエレクチオン御殿って呼ばれてるらしいんですけどホントですか?画を担当する叶精作もまた強烈に緻密な画力と個性を持つ作家さんで、wikiによれば小池一夫氏に師事してデビューを果たしているようです。

それでですね、冒頭にも申し上げましたが音楽だマンガだと表現というのは時世の影響を強烈に受けるわけでしてこの作品、ちょうどバブルの残りが漂う1990年から連載が始まっています。

全体の1/3ぐらいまではちゃんと面白いんです。適宜敷居の高そうな絵画のウンチクも混ざって、若い娘を呑みに誘っては格好つけたいバブリーなオジサン達の美しき付け焼き刃となりえたでしょう。この辺りでは主人公リュウは「自分の両親を殺した強盗を探し出すために」美の奉仕者ではなく復讐者として体を張る活劇が多い。この侠気に惚れないほうがおかしいというわけで、復讐者なので人も殺しちゃうンですが、様々な外国人女性の心をうばう哀しみの戦士リュウ。というわけで『美・ゴルゴ』だと思って頂いて間違いありません。結論から言って

バブルの残り香マンガ



b0046213_19525828.jpgスゲエな!このフィギュア。ここで平成生まれの方にバブル期とはどんなものなの?と説明差し上げたいが私は受け身のフンイキしか分からない。なぜって私はこの連載が始まったぐらいに社会に出たという辺りなのに、世の中がどんなに景気がよくとも私はといえば夜遅くに印刷屋に入稿して人身御供としてたっぷり睨まれたあと終電でトボトボ帰宅、Tシャツ1枚買えない、という足軽のままバブルが終わり、ほぼ恩恵に預かっていないからです。


しかし崩壊寸前の巷は潤沢な金が末端まで行き渡った感。すると成り上がり達の欲望はむき出しになるのです。農協主催の海外ツアー、さらには非公式ながら買春ツアーが連発。そのへんのおっさんが札束握って、鼻息荒く外人女買っちゃる!ですよ。ひっくるめで言われていたエイズ=HIVが蔓延し始めたのもこの頃なのですが、当時はバイセクシャル以上の有名人が HIV からの感染症で次々に他界。同性愛じゃなければエイズにはならない、などのとんちんかんな都市伝説も平然とメディアに飛び交っていたような時代です。青年マンガを支える一般のニーズはむきだしの欲望だったのかも知れません。

はじめこそクールビューティー!なリュウなのですが、それがあまりに格好良過ぎたのか。性描写のほうが人気が出たのでしょうか。なんと3人目の最後の復讐相手を待たずして話がブレッブレ!しかも今までのライバルよりも簡単に死によった!!で、もう女性達となさるのが目的みたいになっていて、フランスから来た女刑事が保護すべき女性に「命を懸合う私たちはリュウと寝て信頼関係を作るのよッ」。一事が万事この調子。じゃあ軍隊とかどーなんの。皆さん進軍エッホエッホ。ケツ掘れワンワン。

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2コマ目、なんのためにあんの??3コマ目で全部はだけた、っていうのじゃダメなの????このあたりで既に『珍ゴルゴ』、美術のそれっぽいウンチクもほぼ出なくなり何でこの人こんなに人殺すことになったんだっけ?とふと我に返ったり。

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手をケガしているリュウ。リュウに惚れた女性達が集まっては嫉妬に狂って喧嘩をするという「何をしても許される」らしい宴。リュウの首をスパッとやる人も出そうなんですが、女性たちは死なない限りはリュウに忠義を尽くします。生きてるだけでも使途ぐらいの人数いるんですけども。そして女性達は嫉妬深い、でもリュウはほぼ傷つけないという小池一夫のマンガに良く出て来る、古い姐さんタイプのみです。

結論として結局…性マンガとして終わりました。最後はロリに手を出した、という辺りで。そして読み終わったとき、私はバブル末期の足軽時代に乱立したショットバーの風景を思い出しました。奢ってもらったんです。そしてその方にお通しのピスタチオを見て私に言ったんです。

ピスタチオ5粒以上食ったら鼻血出るよ?!


「本当ですかね?」私は笑ってそれ以上食べた。鼻血は出なかった。彼は5粒で止めた。頑なに拒んだ。そこまで固辞するもんなの?とドン引きするぐらい。どうも彼は上京したときに先輩に言われたらしい。そのまま信じ込んでいるらしく、そしてちゃんと守っている。目の前で私が食べてみせても決して納得してくれない。この人は上京して20年だと言っていた。私にはそれが正直、田舎の実直な性質を持つ人が何も疑いもせずフワフワとした伝説や噂を真に受けているように見えた。

私は一時期専門学校に通った。東京生まれの私には周囲9.5割が地方人だという事実がたいそうな驚きだった。それは東京の縮図であって、私がモノを知らなかっただけなのだ。いま地方暮らしをしていると、東京にはモノも情報も溢れていて使い捨てで、おそろしい勢いで流れて行く。

けれど都会には夢がたくさんある。前述の人はいまからしたら間抜けなのかも知れないけれど、そういういびつさをきちんと飲み込んで薄めてくれるのが都会なのだ。田舎と都会どちらが優しいと訊かれたら、マイノリティの私は間違いなく都会と答えられる。

あの頃バブルに踊って奢ってくれた人たち。懸命に情報誌を読んでいた人たち。当時の私はあれが現実だと思っていたけれど、本当は雲のごとしのコンテンツだったのだとも思う。当時出会った人たちはどうだったんだろう?このマンガを熱烈愛していた方々はどうだったんだろう??

アレってメジャー系の『漫画エロトピア』だったよな、と言える人居るだろうか。平成の今だったらレディコミ連載がぴったりではないかと思うんだな。面白い序盤は人気出なさそうなんだけど。
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by jaguarmen_99 | 2017-05-06 21:09 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(2)
読みましたがもういっちょ;ロブ・グリエ【消しゴム】
ロブ・グリエ【消しゴム】を読みました。葉っぱじゃないよ、カエルだよ。マンガじゃないよ、

小説だお


すごいだろう!おりこうさんだろう!そして感想だ!

さっぱりワカラン。マンガにしてくれ。

正直、もう一度読まねばならない。いや、あらすじは何とか理解できたんですが、他の描写の意味と意図ってナニーー?!な終わり方でして。もう一度落とし物を探しに元来た道を戻るのだが、きっと見つからない気がする

このままだとキャッチコピーの「ミステリー」に踊ったままで終わってしまう。読んであらすじは掴めても他のこと全然拾ってないミステリー。ドストエフスキー【悪霊】を読みました。この記事でbluegeneさんにスタヴローギンは主人公じゃないのでは?と言われた時の衝撃。うーむ、ミステリーってこんなふうに出来てますー、みたいな印象なんですが、だとすると他の描写って何のため?これミステリー小説じゃないんじゃないの??

ところで私め、2度目読みしているものがもう一つあって、アメリー・ノートン(Amélie Nothomb)の『午後4時の男(Les Catilinaires )』。読め、と言われペーパーバックを頂戴したのです。

原語だよ


触れば薄い、読めば広辞苑より厚い !初読では分からなかった単語に赤線を引いた!真っ赤っか!
そして今回!

やっぱワカンネ!

ただ不思議なことに雰囲気というか、なんとなーくは分かるジョン万次郎。くれた方がスゴイイイヒトなので、だからこそ凄く迷ったけど日本語訳は読んでない。これは何度も読んでちゃんと理解してみたいと願い。
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by jaguarmen_99 | 2016-10-12 20:19 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(3)
マンガ【腐女子のつづ井さん】
【腐女子のつづ井さん】がけっこう笑えて、何と申しますか私の周囲にも腐女子(腐婆々)が2人ほどいるんですけど、そのうち1人友人Uはかなり堂に入ってまして、もうしょっちゅうこういう事言うんだよなぁ、と笑っております。で、私もその慣れからかとりたてて深く追求しておりませんでしたが、一般的に『自分の身の回りにすっごいオタクとかレイヤーさんとか腐女子がいる』のって『自分の身の回りに同性愛者がいる』よりコアな出会いのような気がするんですが、どうでしょう?当事者側はこれが世界標準だと思い込みがちなんですが(笑)じっさいそんなことないような気もします。私も同性愛者だということを隠さなくても良い&機会があるときには申告しているのですが、それも時代の流れ。昔はほぼ100%隠すのに必死でしたんで、今は言える時には言うスタンスを取れることでかなりのストレスが軽減されています。すると逆説的ですがこれを繰り返しているうちに

ココロ丸ハダカ


な付き合いが形成されてしまい当人的には濃いめの世界基準が出来上がってしまうわけでして、最近それに気づきました。交友がそういう編み目のザルで漉してあるから当人ってば温度差に気づかないわけでして。

さて、【腐女子のつづ井さん】ですが、第二話「腐女子と身長」あたりは腐女子初心者にも馴染みやすい入門編だな、と思いますが個人的には第四話「腐女子と夢女子」が本当に腐女子っぽくて素晴らしい描写だと感慨深い。妄想力がスゴイんよ。ああ、友人Uはこんな事よく言ってたよ、うん。今はリアルアイドルに夢中らしいので掛け合わせとタチネコ判定は無さそうですが。
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by jaguarmen_99 | 2016-01-16 21:29 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(7)
【忘却のサチコ】を読みました(後編)。
前編はこちら

修吾を忘れるときを得るために、出先・出張先であれこれB級グルメに手を出すサチコ。
頑ななカタブツゆえ、妄想力といったら人一倍。人は鈍感と呼ぶかもしれないが、多少のことでは凹まないぞ!

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遅筆の作家の家で納戸に鎮座して仕上がりを待つ編集者のサチコ!= 唯一の趣味、高倉健ファンなので「幸福の黄色いハンカチ」の出所後の食事シーンに自らを重ね合わせるのだ!

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初見の編集には会わないという人嫌いのジーニアス先生の心を粘りで開くも、感じたことはフィルター通さない芯の強いサチコ!キッパリ言うね!

芯が強過ぎて、やっぱり人の目など関係ない!というタイプなわけで

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「おひとりさま」とて、香川にで目立つうどんタクシーの予約も躊躇なし。

彼女がどのぐらいカタブツなのかというと

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逃げた作家を追うにも皇居のジョギングルールを遵守したいサチコ!

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不意な冠婚葬祭にも対応できる週ごとスケジュールのクローゼット!
平日の上は常に同じというルパン並みのワードローブ。

昔より人物のデッサンが(ぼちぼち)洗練されていますし、昔よりもかなりアングルに変化がついて元来のプチコメディ路線が動的に花開いているように感じます。ギャグってやっぱり動きが欲しくなりますし。過去の the 山田家は当時けっこう人気が上下している風合いが合って、この人は基本絵というより台詞にセンスが光ると思っていたの → で今さらながら市場で再会できるのは本当に嬉しい限り。
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by jaguarmen_99 | 2015-05-28 21:30 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(1)
【忘却のサチコ】を読みました(前編)。
【忘却のサチコ】を読みました。

あぁ、この作家さん、昔ヤンサンで the 山田家とか描いてた人なのかぁ。画風がかなり変わってるけど、私はこういう変化はとても好きで、昔見た作家さんが今も頑張っている!というのを見つけると、素直に嬉しい。(私は築地魚河岸三代目を読んでいる時に昔コロコロコミックで「がんばれドンベ」と描いた人だと気づいて驚いたし嬉しかった)

サチコと言う名は幸せになるようにと願って、そうつけたのです。

サチコは文芸雑誌編集部というそれこそ自由が跋扈そうな職場にお勤めの超のつくカタブツ。とにもかくにも誠実で真っ直ぐです。すべてにおいてブレない、むろん恋愛にも同じ態度なので、恋人にも甘いエコひいきなどしません。旅先で出会った修吾と祝言をあげることに…なったのだが。

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結婚式で新郎:修吾さん逃走!さっきまで居たのに!なぜだ!それは誰にも分からない!(あまりのことに修吾の母親も卒倒)全然幸せじゃないサチコ。だが、ありのままの現実にただ淡々と向き合うカタブツなサチコ。やるべきことをやるだけ。ダメージなどない…とは思っていたのだが。

理屈では分かっているけれど思いの外新郎に逃げられたダメージは深かった!初めて自分の感情をあらわにしたサチコはふらふらと入った食堂でサバ味噌定食を注文。
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うん、サバが何だかでかいんだけど、パース寄り過ぎな感じもあるんだけど、マンガって心象なんだよ!ついでに汁物をあんな遠いとこに置く店側の考えも良く分かんないけど!いいんだよマンガなんだから。しかし1人メシで久しぶりに生きた食事をしたサチコはサバみその旨さにしばし修吾のことを忘却。そうだ、旨いもの食ってれば次第に修吾さんを忘れて行くのではないだろうか?

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修吾を忘却できる日までココロの仏壇を作り、忘却道を歩みだしたサチコ!真っ直ぐ過ぎて普通ならかばってくれそうな実母も「修吾さん死んでないでしょ!?」と青ざめるほど。

記事後編はこちら
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by jaguarmen_99 | 2015-05-28 21:29 | 世界遺産的マンガ&BOOKS | Comments(0)