せっかく上京するのなら桜を見られるかもしれない、と期待をしていたんですが…。
残念ながら見られませんでした。正確には見られたんだけど、咲いていたのはソメイヨシノじゃなくてその直後の八重桜。生まれて初めて都電に乗って、そこから飛鳥山公園へ。
それでも何とか桜吹雪をこの目に拝めました。何てキレイなんだろ、と息を止めて見とれてしまう。沖縄でも桜は咲きますが、それは本土のものと全く違う種類の緋寒桜(ヒカンザクラ。
彼岸桜ともまた違う)。がっちり濃い色のボテッとした咲き方が特徴です。こうして桃色の花びらを見るのはじつに25強年ぶりでした。こう言うとまるで海外から戻って来たみたいだけれど、それは言い得て妙。いつもの暮らしと故郷はあまりに生活文化が違い過ぎて、もう何を忘れているのかさえ覚えていないという有様なのです。何たって私この短い上京中に
2回反対方向の電車に乗った
確認してから間違ってるから余計タチが悪い。お前東京の人じゃねーのかよ!と相方に叱られましたが沖縄にあっては永遠のヨソモノであり、東京にあっては今更何も私の血肉に重なるところなく。
さて飛鳥山公園に行ったのは桜と、そして外国語学習のテキストで紹介されていた青淵文庫(せいえんぶんこ)を見たかったからです。飛鳥山公園内にあり300円で史料館(施設トイレはここのみ)と青淵文庫、晩香廬を見学できます。
渋沢栄一に特に興味が無くとも、財界の大物ゆえ海外からの来賓を迎えたりした国産洋風建築を見ることができます。史料館も説明があっさりめ。あっさりし過ぎて尊王攘夷派だった栄一は決起をやめたその足で(徳川)慶喜の部下になってるとか、この行間どう想像したら良いんだか。昔ってこういう寝首をかかれるかもだが有能だっていうヤツもちゃんとコントロールして内包できるシステムが有ったんでしょうね。晩香廬は夏場なんか素敵だろうなぁ、と思いましたがそれは私の単なる空想であり、東京の、あの緑の中です。蚊の巣窟かもしれない。これまた楽しみだったモノレール
アスカルゴなんですけど、まあなんつーか、これは、ね。高齢者は助かるだろうけど、そういう感じの乗り物ってヤツね。
さらに買い物があって新大久保へ移動。街がもう外国人街っていうかKの国の街だよね。買い物って別にそういうのじゃなくて、ビリヤード用品買いに。あと古いビリヤード場があるんですよ。
夜は約束があって、外国人の友人と渋谷で待ち合わせる。店の予約も友人がやってくれて、さらに日本人なのに彼らにご馳走になってしまう。良かったぁ…先にご祝儀包んどいて。
というわけで観光客に混ざって交差点で写真!
オラが村にはないまばゆさに驚くばかりです。ここって何でもあるし、いつも何でもピカピカしている。眠らない街っていう表現がすごくしっくり来ました。ええ、確かに昔は東京の人だったはず…なんですけどねぇ。
ところで私、いつも SUICA に半端に残金があるのが気になってたんですが、羽田てお土産買う時に全部使い切れば良いことに気づきました。余談ですけど羽田は手荷物預かりも自動になってます。おっかなびっくりの2人を察して係員がすっとんで来てくれましたよ。スゲー楽だな、コレ。